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自動車整備士資格試験を解く

平成20年3月実施1級小型問題22改:ABS・ECUの機能

22

ABS・ECUの機能に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

(1)マイコンが異常を検知していないときはTr1をONにして,Tr2にかかるベース電流をTr1のアースに流すためTr2がONになり,警告灯が消灯する。

(2)マイコンが異常検知を行うと,Tr1がOFFになることによりTr2がOFFして,警告灯が点灯する。

(3)5V定電圧回路が不安定になると,ダイアグノーシス機能は作用するがABSの制御機能は停止する。

(4)5V定電圧回路が不安定になると,出力回路が機能しなくなり警告灯が点灯する。

 

解く

(1)マイコンが異常を検知していないときはTr1をONにして,Tr2にかかるベース電流をTr1のアースに流すためTr2ONになり,警告灯が消灯する。

不適切

OFF

(2)マイコンが異常検知を行うと,Tr1がOFFになることによりTr2OFFして,警告灯が点灯する。

不適切

ON

(3)5V定電圧回路が不安定になると,ダイアグノーシス機能は作用するがABSの制御機能は停止する。

不適切

作用しない

Tr1ONしない

 

(4)5V定電圧回路が不安定になると,出力回路が機能しなくなり警告灯が点灯する。

適切

Tr1がONしない

 

よって答えは(4)

 

参考

ダイアグノーシス・コードを持たない場合の故障診断

1)ABS警告灯が点灯しない

イグニション・スイッチをONにし,ABS警告灯が全く点灯しないこと,パーキング・ブレーキ・レバーを引き,ブレーキ警告灯が正常に点灯することを確認する。

(1)断線点検

イグニション・スイッチONから直後の2秒間,図に示す電圧を測定し,V1の電圧が3V以上の場合は,断線点検を行う。

 

V1の電圧が3~6V以外は,メータ回路の故障。

V1の電圧が3~6Vであれば,バルブの点検を行う。このとき,バルプが断線していなければ,メータ回路内の断線。

(2)短絡点検

イグニション・スイッチをONから直後の2秒間,図に示す電圧を測定し,V1の電圧が0Vの場合は短絡点検を行う。

ECUの端子を外し,イグニション・スイツチをONにした場合,V1に3~6Vの電圧があれば,ECUの不良。

 

②ECUの端子を外しても,V1に電圧がないとき,V1の端子を外し,V1のコンビネーション・メータ側端子に3~6Vの電圧があれば,⑩とEcUの端子間の短絡。

V1の端子を外し,V1のコンビネーション・メータ側端子の電圧が3~6V以外の場合は,コンビネーション・メータ回路の不良。