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平成19年11月実施検定1級小型問題43:整備工場から排出される産業廃棄物の処理

43

整備工場から排出される産業廃棄物の処理に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1)特定フロン(CFC12)を取り扱う事業者は,特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)により,その取り扱い量の多少にかかわらず,都道府県知事に毎年1回,排出量,移動量の報告が義務付けられている。

(2)特定フロン(CFC12)と代替フロン(HFC134a)とは,分子構造がほぼ同じため,回収用ボンベに同時に二つのフロンを混入させてもよい。

(3)新車に装着されているSRSエア・バッグは,現在では毒性のない非アジ化ナトリウム・ガス発生剤に切り替わっている。

(4)LLC(ロング・ライフ・クーラント)は,主成分がエチレン・グリコールなので油水分離装置で分離し浄化することができる。

 

解く

 

(1)特定フロン(CFC12)を取り扱う事業者は,特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)により,その取り扱い量の多少にかかわらず都道府県知事に毎年1回,排出量,移動量の報告が義務付けられている。

不適切

1.対象業種として政令で指定している24種類の業種に属する事業を営んでいる事業者

2.常時使用する従業員の数が21人以上の事業者

3. いずれかの第一種指定化学物質の年間取扱量(*1)が1トン以上(特定第一種指定化学物質は0.5トン以上)の事業所を有する事業者等又は、他法令で定める特定の施設(特別要件施設(*2) )を設置している事業者

 

(2)特定フロン(CFC12)と代替フロン(HFC134a)とは,分子構造がほぼ同じため,回収用ボンベに同時に二つのフロンを混入させてもよい。

不適切

CFC12とHFC134aの回収用ボンべは,それぞれ別にして,ーっのポンべに二っのフロンを混入しないようにしなければならない。

 

(3)新車に装着されているSRSエア・バッグは,現在では毒性のない非アジ化ナトリウム・ガス発生剤に切り替わっている。

適切

エア・バッグ

 環境への影響

SRS工ア・バッグ(以下,ェア・バッグという。)は,未作動のまま廃棄処理されると,破砕処理工程で有害なアジ化ナトリウムが出てきたり,金属再生工程で破裂する恐れがある。

アジ化ナトリウムの毒性は,比較的即効性で,一過性の低血圧,不整脈,おう吐,めまい,失神等を起こす。重傷では心室細動,心筋障害等により死亡すると言われている。

なお,'90年後半から毒性のないガス発生剤に順次切り替わっており,'98年時点で,新車搭載エア・バッグの98%以上が非アジ化ナトリウム・ガス発生剤を使用している。

 

(4)LLC(ロング・ライフ・クーラント)は,主成分がエチレン・グリコールなので油水分離装置で分離し浄化することができる。

不適切

 

よって答えは3