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平成20年11月実施検定1級小型問題18:EPSシステムのトルク・センサ

18

図に示すEPSシステムのトルク・センサに関する文章の正誤の組み合わせとして,適切なものは次の(1)から(4)のうちどれか。

(イ)ステアリングが直進・中立位置のとき,センサ電源電圧の中間電圧を発生するが,大きくずれている場合は,センサ,ECU,各配線に異常が考えられる。 

(ロ)路面反力が大きい場合は,ムービング・コアの移動量が大きくなる。 

(ハ)CW,CCWの方向にそれぞれ同じ操舵力を加えた場合,信号電圧の変化量は同じである。

 

(1)誤   誤   誤

(2)誤   正   誤

(3)正   誤   正

(4)正   正   正

 

 

解く

 

(イ)ステアリングが直進・中立位置のとき,センサ電源電圧の中間電圧を発生するが,大きくずれている場合は,センサ,ECU,各配線に異常が考えられる。

適切 

(ロ)路面反力が大きい場合は,ムービング・コアの移動量が大きくなる。

適切 

(ハ)CW,CCWの方向にそれぞれ同じ操舵力を加えた場合,信号電圧の変化量は同じである。

適切

 

よって答えは4

 

信号形態

図のように直進時及び路面反力のなし(なしに近い状態)の場合には,中立(N)位置のhalf電圧(センタ位置)を出力する。ステアリング・ホイールの操作で路面反力が発生すると,発生量に応じてムービング・コアはCW側又はCCW側に移動し,信号電圧が変化する。図の実線で示す電圧特性は,路面反力が少ない場合の信号電圧特性で,同じ舵角でも信号電圧はNのhalf電圧に比べてCW側では上昇し,CCW側では下降する。図の破線で示す電圧特性は,路面反力が大きい場合の信号電圧特性で,更に同じ舵角でも実線に比べ,信号電圧は,CW側では急上昇し,CCW側では急下降する。