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令和5年3月実施1級小型問題19:EPSのトルク・センサ(差動トランス式トルク・センサ回路の点検)

19

EPSのトルク・センサに,図1の信号電圧特性をもつ差動同軸トランスを用いた図3の差動トランス式トルク・センサ回路の点検に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

(1)ステアリング・ホイールが直進・中立(反力なし)のときに,V3とV4の信号電圧波形が異なる場合,コイルb側駆動線の異常(断線・短絡(地絡))は考えられるが,信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)は考えられない。

 

(2)ステアリング・ホイールをCCW方向一杯に転舵してロックさせたときに,V1とV3の信号電圧波形が図2のコイルaとコイルbの信号電圧波形とは異なる場合,EPS・ECU電源線の異常(断線・短絡(地絡)),EPSECU本体の異常,EPSECUアース線の断線,コイルaとコイルbの異常は考えられるが,信号線の短絡(地絡)は考えられない。

 

(3)ステアリング・ホイールをCCW方向一杯に転舵してロックさせたときに,V1とV2の信号電圧波形が異なる場合,信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大),EPS・ECU本体の異常は考えられるが,コイルa側駆動線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)は考えらない。

 

(4)ステアリング・ホイールをCCW方向一杯に転舵してロックさせたときに,V1とV3の信号電圧波形が,図4のコイルaとコイルbの信号電圧波形のまま変化しない場合,ムービング・コアの異常は考えられるが,信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)は考えられない。

 

(解く)

(1)ステアリング・ホイールが直進・中立(反力なし)のときに,V3とV4の信号電圧波形が異なる場合,コイルb側駆動線の異常(断線・短絡(地絡))は考えられるが,信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)は考えられない。

(不適切)

コイルb側駆動線の異常(断線・短絡(地絡))

断線:考えられる

V3は波形でない。V4波形出る;V3V4

 

短絡(地絡):考えられない。

V3V4

 

信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)

断線:考えられない。

V3V4

 

(2)ステアリング・ホイールをCCW方向一杯に転舵してロックさせたときに,V1とV3の信号電圧波形が図2のコイルaとコイルbの信号電圧波形とは異なる場合,EPSECU電源線の異常(断線・短絡(地絡))、EPSECU本体の異常,EPSECUアース線の断線,コイルaとコイルbの異常は考えられるが,信号線の短絡(地絡)は考えられない。

不適切

信号線の短絡(地絡)は考えられる。

V1V3

 

EPSECU電源線の異常(断線・短絡(地絡)).EPSECU本体の異常,EPSECUアース線の断線考えられない。

これは、コイルaとコイルbに電力は供給されない。が波形は出ないが同じだが

V1V3

波形は出ないので、図2とは異なる。

 

コイルaとコイルbの異常図2のコイルaとコイルbの信号電圧波形とは異なる:考えられる

 

(3)ステアリング・ホイールをCCW方向一杯に転舵してロックさせたときに,V1とV2の信号電圧波形が異なる場合,信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大),EPS・ECU本体の異常は考えられるが,コイルa側駆動線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)は考えらない。

不適切

信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)考えられる

EPS・ECU本体の異常考えられない

コイルa側駆動線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)考えられる

V1は、テスタを介した回路が成立しないため、波形が出ない。

V2は、テスタを介した回路が成立するため、波形が出る。

(4)ステアリング・ホイールをCCW方向一杯に転舵してロックさせたときに,V1とV3の信号電圧波形が,図4のコイルaとコイルbの信号電圧波形のまま変化しない場合,ムービング・コアの異常は考えられるが,信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大)は考えられない。

適切

信号線の異常(断線又は接触抵抗などの増大):考えられない。

信号を発生する回路に影響はない

よって答えは(4)

 

改善の余地あり