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コンロッド・べアリングに要求される性質に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)非焼き付き性とは.べアリングとクランク・ピンとに金属接触が起きた場合に,べアリングが焼き付きにくい性質をいう。
(2)耐疲労性とは,べアリングに繰り返し荷重が加えられても,その機械的性質が変化しにくい性質をいう。
(3)耐食性とは,酸などにより腐食されにくい性質をいう。
(4)なじみ性とは,異物などをベアリングの表面に埋め込んでしまう性質をいう。
解く
(1)非焼き付き性とは.べアリングとクランク・ピンとに金属接触が起きた場合に,べアリングが焼き付きにくい性質をいう。
適切
(2)耐疲労性とは,べアリングに繰り返し荷重が加えられても,その機械的性質が変化しにくい性質をいう。
適切
(3)耐食性とは,酸などにより腐食されにくい性質をいう。
適切
(4)なじみ性埋没性とは,異物などをベアリングの表面に埋め込んでしまう性質をいう。
不適切
よって答えは(4)
参考
コンロッド・ベアリングに要求される性質 コンロッド・べアリングに要求される性質としては、非焼き付き性、なじみ性、埋没性、耐食性、耐疲労性などがある。 非焼き付き性とは、ベアリングとクランク・ピンとに金属接触が起きた場合に、ベアリングが焼き付きにくい性質をいう。 なじみ性とは、ベアリングをクランク・ピンに組み付けた場合に、最初は当たりが幾分悪くても、すぐにクランク・ピンになじむ性質をいう。 埋没性とは、異物などをベアリングの表面に埋め込んでしまう性質をいう。したがって、埋没性のよい ベアリングは、クランク・ピンに傷を付けにくい。 耐食性とは、酸などにより腐食されにくい性質をいう。 なお、エンジン・オイルは、ブローバイ・ガスなどにより酸化して酸化生成物が増加する。これらがベアリングに付着して腐食を起こす。特に高温時に著しい。 耐疲労性とは、ベアリングに繰り返し荷重が加えられても、その機械的性質が変化しにくい性質をいい、 コンロッド・ベアリングなどのように力の方向が変化する場合は、耐疲労性が重要である。 |