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令和5年3月実施1級小型問題33:CANシステム回路の故障診断に関する記述

33

図に示すCANシステム回路の故障診断に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。ただし,テスタの内部抵抗は測定値に影響を及ぼさないものとし,ホデー・アース間との測定においては,ECU1からECU3のすべてを取り外して測定したものとする。

(1)AB間の抵抗が60Ωで,Cとボデー・アース間が0Ω,Dとボデー・アース間が60Ωの場合は,メイン・バス・ラインのCAN-H線のボデー・アースとの短絡が考えられるが,メイン・バス・ラインのCAN-L線のボデー・アースとの短絡は考えられない。

 

(2)AB間の抵抗が120Ωで,Cとボデー・アース間,Dとホデー・アース間がともに∞Ωの場合は,メイン・バス・ラインのCAN-H線の断線が考えられるが,メイン・バス・ラインのCAN-L線の断線は考えられない。

 

(3)AB間の抵抗が0Ωで,Cとホデー・アース間,Dとボデー・アース間がともに∞Ωの場合は,メイン・バス・ラインのCAN-H線とメイン・バス・ラインのCAN-L線との線間短絡が考えられるが,片側の終端抵抗内部の断線は考えられない。

 

(4)AB間の抵抗が60Ωで,Cとボデー・アース間,Dとボデー・アース間がともに∞Ωの場合は,ECU1からメイン・バス・ラインのCAN-H線までの断線,ECU1からメイン・バス・ラインのCAN-L線までの断線が考えられるが,メイン・バス・ラインのCAN-H線の断線.メイン・バス・ラインのCAN-L線の断線は考えられない。

 

解く

 

(1)AB間の抵抗が60Ωで,Cとボデー・アース間が0Ω,Dとボデー・アース間が60Ωの場合は,メイン・バス・ラインのCAN-H線のボデー・アースとの短絡が考えられるが,メイン・バス・ラインのCAN-L線のボデー・アースとの短絡は考えられない。

 

メイン・バス・ラインのCAN-H線のボデー・アースとの短絡が考えられる

メイン・バス・ラインのCAN-L線のボデー・アースとの短絡:考えられない。(Cとボデー・アース間が60Ω、Dとボデー・アース間が0Ωとなり矛盾する)

(2)AB間の抵抗が120Ωで,Cとボデー・アース間,Dとホデー・アース間がともに∞Ωの場合は,メイン・バス・ラインのCAN-H線の断線が考えられるが,メイン・バス・ラインのCAN-L線の断線は考えられない。

不正解

メイン・バス・ラインのCAN-H線の断線考えられる

メイン・バス・ラインのCAN-L線の断線考えられない考えられる

(3)AB間の抵抗が0Ωで,Cとホデー・アース間,Dとボデー・アース間がともに∞Ωの場合は,メイン・バス・ラインのCAN-H線とメイン・バス・ラインのCAN-L線との線間短絡が考えられるが,片側の終端抵抗内部の断線は考えられない。

正解

メイン・バス・ラインのCAN-H線とメイン・バス・ラインのCAN-L線との線間短絡

片側の終端抵抗内部の断線AB間の抵抗が120Ω

(4)AB間の抵抗が60Ωで,Cとボデー・アース間,Dとボデー・アース間がともに∞Ωの場合は,ECU1からメイン・バス・ラインのCAN-H線までの断線,ECU1からメイン・バス・ラインのCAN-L線までの断線が考えられるが,メイン・バス・ラインのCAN-H線の断線.メイン・バス・ラインのCAN-L線の断線は考えられない。

 

 

ECU1からメイン・バス・ラインのCAN-H線までの断線,ECU1からメイン・バス・ラインのCAN-L線までの断線が考えられる大勢に影響を与えていない

メイン・バス・ラインのCAN-H線の断線は考えられない。:AB間の抵抗が変わる120Ω

メイン・バス・ラインのCAN-L線の断線は考えられない。:AB間の抵抗が変わる120Ω

 

よって答えは 2