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エンジンの故障診断に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)エアコン作動時にエンストする不具合の点検において,ISCVの作動を外部診断器のアクティブ・テストを用いて確認を実施したところ良好であった場合,エンジンECUの不良が考えられるが,エアコン信号系統の不良は考えられない。
(2)水温センサ系統の点検において,水温センサのコネクタを外した状態でハーネス側コネクタの両端子間の電圧が0Vの場合,信号線の断線,アース線の断線が考えられるが,エンジンECUの不良は考えられない。
(3)外部診断器による最大表示値が145kPaであるバキューム・センサの点検において,バキューム・センサのコネクタを外し,そのハーネス側コネクタの信号線とアース線を短絡させたとき,外部診断器の表示が0kPaに変化したときは,信号線の断線が考えられる。
(4)外部診断器による最小表示値が0.35g/sであるエア・フロー・メータの点検において,エンジン回転速度を変化させたとき,外部診断器の表示が0.35g/sで変化しないときは,信号線の断線,信号線の短絡(地絡)が考えられるが,アース線の断線は考えられない。
解く
(1)エアコン作動時にエンストする不具合の点検において,ISCVの作動を外部診断器のアクティブ・テストを用いて確認を実施したところ良好であった場合,エンジンECUの不良が考えられるが,エアコン信号系統の不良は考えられない。
不適切
(2)水温センサ系統の点検において,水温センサのコネクタを外した状態でハーネス側コネクタの両端子間の電圧が0Vの場合,信号線の断線,アース線の断線が考えられるが,エンジンECUの不良は考えられない。
不適切
エンジンECUの不良:考えられる
(3)外部診断器による最大表示値が145kPaであるバキューム・センサの点検において,バキューム・センサのコネクタを外し,そのハーネス側コネクタの信号線とアース線を短絡させたとき,外部診断器の表示が0kPaに変化したときは,信号線の断線が考えられる。
不適切
バキュームセンサの異常が考えられる。
(4)外部診断器による最小表示値が0.35g/sであるエア・フロー・メータの点検において,エンジン回転速度を変化させたとき,外部診断器の表示が0.35g/sで変化しないときは,信号線の断線,信号線の短絡(地絡)が考えられるが,アース線の断線は考えられない。
適切
よって答えは(4)