故障診断に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ダイアグノーシス検出に点火確認信号を用いている点火システムの点検において,、点火系すべての気筒のダイアグノーシス・コードが同時に出力する場合は,点火確認信号の不具合が考えられる。
(2)外部診断器による最大表示値が145kPaのバキューム・センサの点検において,バキューム・センサのコネクタを外し,そのハーネス側コネクタの信号線とアース線を短絡させたとき,外部診断器の表示が145kPaで変化しないときは,バキューム・センサの不具合が考えられる。
(3)水温センサ系統の点検において,水温センサのコネクタを外した状態でハーネス側コネクタの両端子間の電圧が5Vであれば,エンジンECUの5V電源には異常はないと考えられる。
(4)クランク角センサ信号のダイアグノーシス・コードが出力するときに,クランク角センサ信号電圧波形をセンサとエンジンECUの両コネクタで点検した結果,双方とも正常だった場合は,エンジンECUの不良が考えられる。
解く
(1)ダイアグノーシス検出に点火確認信号を用いている点火システムの点検において,、点火系すべての気筒のダイアグノーシス・コードが同時に出力する場合は,点火確認信号の不具合が考えられる。
適切
エンジン警告灯点灯時(ダイアグノーシス・コード表示時)の点検・整備方法
異常コード全気筒を表示する場合
全体の回路構成は,図のようになっており,点火系すべての気筒のダイアグノーシス・コードが同時に出力する場合は,点火確認信号の不具合が考えられる。
①ECUの点火確認信号とアース間の電圧点検を行う。
5Vの電圧を示す場合は,点火確認信号線の断線である。
OVの電圧を示す場合は,点火確認信号線の短絡又はECUの不良である。
②点火確認信号線の絶縁点検を行う。
③前述②の点検が正常であれば、イグナイタ及びイグニション・コイル内部でアース短絡しているか点検する。
ECUの点火確認信号とアース間の電圧を観測しながら,イグナイタ及びイグニション・コイルの№1から№6のコネクタを順に外し,特定の気筒のコネクタを外したときに,電圧がOVから5Vに変化すればその気筒のイグナイタ及びイグニション・コイルの不良である。
5Vに変化しなければECUの不良である。
(2)外部診断器による最大表示値が145kPaのバキューム・センサの点検において,バキューム・センサのコネクタを外し,そのハーネス側コネクタの信号線とアース線を短絡させたとき,外部診断器の表示が145kPaで変化しないときは,バキューム・センサの不具合が考えられる。
不適切
バキュームセンサ以外で断線
(3)水温センサ系統の点検において,水温センサのコネクタを外した状態でハーネス側コネクタの両端子間の電圧が5Vであれば,エンジンECUの5V電源には異常はないと考えられる。
適切
(4)クランク角センサ信号のダイアグノーシス・コードが出力するときに,クランク角センサ信号電圧波形をセンサとエンジンECUの両コネクタで点検した結果,双方とも正常だった場合は,エンジンECUの不良が考えられる。
適切
入力は正常だから
よって答えは(2)