表は,外部診断器を用いて測定した正常車と不具合車とのデータである。このデータから考えられる故障推定原因として,適切なものは次のうちどれか。なお,車両はLジェトロニック方式エンジン搭載車で,ダイアグノーシス・コードの発生はないものとする。
表 測定結果(エンジンECUデータ)
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正常車 |
不具合車 |
水温(℃) |
85 |
85 |
ISCVデューティ(%) |
35 |
30~53 |
エンジン回転速度(min-1) |
650 |
550~850 |
O2センサ(V) |
0.3~0.7を一定周期で変化 |
約0一定 |
噴射時間(ms) |
2.4 |
3.5~4.5 |
吸入空気量(g/s) |
2.1 |
1.9~4.6 |
空燃比フィードバック値(%) |
ー3.2~0 |
十19.5一定 |
(1)エア・クリーナ・エレメントの詰まり
(2)ISCVの閉固着
(3)エア・フロー・メータのHi側への特性ずれ
(4)吸気系統への「エア吸い」
解く
O2センサ(V):空燃比A/F大(燃料薄い)
空燃比フィードバック値(%):十19.5一定:燃料薄いからフィードバックして濃くしようとしている。
空燃比A/F大(燃料薄い)となる事象を選ぶ
(1)エア・クリーナ・エレメントの詰まり:空燃比A/F小
(2)ISCVの閉固着:空燃比A/F小
(3)エア・フロー・メータのHi側への特性ずれ:空燃比A/F小
(4)吸気系統への「エア吸い」:空燃比A/F大(燃料薄い)
よって答えは(4)