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Lジェトロニック方式エンジンの不具合点検において,暖機後無負荷アイドリング状態におけるO2センサ信号電圧の点検結果:令和3年3月実施1級小型問題32

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Lジェトロニック方式エンジンの不具合点検において,暖機後無負荷アイドリング状態におけるO2センサ信号電圧の点検結果に対して考えられる(イ)から(チ)の不具合原因の組み合わせとして,適切なものは次のうちどれか。

 

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解く

(イ)エア・フロー・メータの信号線の接触抵抗増大

信号線に接触抵抗を追加して考えると,正常な信号電圧は分圧されて低下するので,実際の空気量より少ない量の信号電圧がが入力される。

よって空燃比が大きくなり,O2センサ信号電圧が0V付近で一定になる。

 

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(ロ)エア・フロー・メータのアース線の接触抵抗増大

下図のような電圧になり,極端な例だが,電源電圧が入力され,空燃比は小さくなり,O2センサ信号電圧が1V付近で一定になる。

 

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(ハ)水温センサの信号電圧のHi側への特性ずれ

ECU内抵抗との分圧電圧が信号電圧になるので,Hi側への特性ずれは,水温センサの抵抗が大きくなるので水温が低い状態である。

燃料は増量補正がかかるので空燃比は小さくなる。よってO2センサ信号電圧が1V付近で一定になる。

 

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(二)水温センサのアース線の接触抵抗増大

接触抵抗が水温センサの抵抗に上乗せされて信号電圧となるので,水温センサの信号電圧のHi側への特性ずれとなる。

よってO2センサ信号電圧が1V付近で一定になる。

 

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(ホ)プレッシャ・レギュレータのダイヤフラムの破れ

燃圧の調整ができず圧力を低下させることができなくなるので,燃料が増量され,空燃比は小さくなりO2センサ信号電圧が1V付近で一定

 

(へ)プレッシャ・レギュレータ不良による燃圧の低下

燃料噴射量減→空燃比大→O2センサ信号電圧が0V付近で一定

 

(ト)インジェクタの油密不良

燃料噴射量増→空燃比小→O2センサ信号電圧が1V付近で一定

 

(チ)フューエル・ポンプのフィルタの詰まり

燃料噴射量減→空燃比大→O2センサ信号電圧が0V付近で一定

 

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よって答えは 1