(ⅱ)駆動情報と駆動の信号電圧及び駆動電圧の整合確認
①点検はFET電子スイッチのD(ドレイン)⇔S(ソース)間の駆動の信号波形(駆動の信号電圧)及びモータに印加される駆動波形(駆動電圧)の確認を行うと共にPWMの波形がもつPWM制御(電圧変化)に応じてモータ回転が停止からフル回転まで作動していることの確認を行う。
図のFET電子スイッチを駆動停止時(デューティ比0%)→Full駆動時(デューティ比100%)まで変化させたとき,図のV1の駆動の信号電圧が,12Vから0Vに図に示す駆動の信号電圧特性の破線のようにリニアに変化し,
図のV2駆動電圧が,0Vから12Vに図に示す駆動電圧特性の破線のようにリニアに変化して,モータの回転が駆動電圧に応じてFull回転までリニアに変化すれば,
ECU本体,ECU電源線,アクチュエータ,駆動線,駆動電源線及び駆動信号線には,断線及び短絡がなく,
ECU電源線断線
ECUアース線,駆動アース線及びボデー・アースには断線はない。
ECUアース線断線
点検結果が電圧の特性と異なる場合は,(i)駆動電圧,信号電圧の回路点検の不具合箇所の切り分けにより,ECU本体,ECU電源線,アクチュエータ,駆動線,駆動電源線,駆動信号線などの異常を推測する。