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平成23年6月実施1級小型問題25:オート・エアコンに用いられるセンサに関する記述

オート・エアコンに用いられるセンサに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。


(1)エバポレータ温度センサの役割は,エバポレータの凍結監視で,氷結によるエバポレータ能力の低下防止を図り,氷結の可能性が高い場合には,コンプレッサの駆動停止の判断などに利用されている。
(2)日射センサには,光量が小さいときは抵抗値が小さく,光量が大きくなるに従い抵抗値が大きくなる正の光量特性をもつホト・ダイオードが用いられている。
(3)オート・エアコンECUは,圧力センサがコンデンサなどの不具合で冷媒ガス圧力の異常上昇及び冷媒ガス漏れによる圧力の異常低下などを検出し,ガス圧力の上限値又は下限値の閾値を超える場合には,コンプレッサの駆動停止を行う。
(4)外気温度センサは,センサ本体を樹脂で固めて外気温度の変化に対して温度反応速度を緩慢にしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解く
(1)エバポレータ温度センサの役割は,エバポレータの凍結監視で,氷結によるエバポレータ能力の低下防止を図り,氷結の可能性が高い場合には,コンプレッサの駆動停止の判断などに利用されている。
適切
冷房時,エバポレータが凍結温度になった場合,一時的にコンプレッサを停止させてェパポレータの凍結を防止する。

(2)日射センサには,光量が小さいときは抵抗値が小さく,光量が大きくなるに従い抵抗値が大きくなる正の光量特性をもつホト・ダイオードが用いられている。
不適切
抵抗値の変化(光度抵抗特性)は,光量が小さいときは抵抗値が大きく,光量が大きくなるに従い抵抗値が小さくなる負の光量特性をもつホトダイオードが用いられている。

(3)オート・エアコンECUは,圧力センサがコンデンサなどの不具合で冷媒ガス圧力の異常上昇及び冷媒ガス漏れによる圧力の異常低下などを検出し,ガス圧力の上限値又は下限値の閾値を超える場合には,コンプレッサの駆動停止を行う。
適切
圧力センサの機能は,コンデンサなどの不具合で冷媒ガス圧力の異常上昇及び冷媒ガスの漏れによるガス圧力の異常低下などにより,図のように冷媒ガス圧力か上限値~下限値の正常範囲を超える場合には,コンプレッサの駆動停止を行い,冷媒サイクル内の各装置の破損を防止するためのフェイルセーフが働くようになっている。

 

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(4)外気温度センサは,センサ本体を樹脂で固めて外気温度の変化に対して温度反応速度を緩慢にしている。
適切
外気温度センサ
図に示す外気温度センサの基本構造は,車両周辺の温度を検出して冷房・暖房モードにおけるオート・エアコン・ユニットの基本制御の補正に利用される。
更に車室内温度の安定時に外気温度の変化に対して体感覚に著しい不央感が生じないようにする補正も行っている。また,センサ本体を樹脂で固めて外気温度の変化に対して温度反応速度を緩慢にしている。

 

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よって答えは(2)