デジタル式サーキット・テスタに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)CMRRとは,測定電圧に別の電圧(ノイズなど)が重畳している場合に,測定電圧に与える影響度を表している。
(2)クレスト・ファクタ3未満の真の実効値方式のデジタル式サーキット・テスタを使用して,デューティ比3%のパルス矩形波の交流電圧を測定した場合,正確な数値を表示する。
(3)電源電圧が12Vで,抵抗値2MΩの抵抗2個を直列に接続した回路において,片方の抵抗の両端に内部抵抗12MΩのテスタを接続したとき,計算で求められるテスタの表示値は,約5.5383Vになる。
(4)テスタの直流電圧表示値が50.000Vのとき,直流電圧計の性能表に記載の確度が50Vレンジで「0.03+2」と表記されたテスタの実際の測定値は,49.995V~50.005Vの範囲になる。
解く
(1)CMRRとは,測定電圧に別の電圧(ノイズなど)が重畳している場合に,測定電圧に与える影響度を表している。
不適切
(1)NMRRとは,測定電圧に別の電圧(ノイズなど)が重畳している場合に,測定電圧に与える影響度を表している。
(2)クレスト・ファクタ3未満の真の実効値方式のデジタル式サーキット・テスタを使用して,デューティ比3%のパルス矩形波の交流電圧を測定した場合,正確な数値を表示する。
不適切
デューティー比N%のクレストファクタは√100/N
よってデューティ比5%のパルス矩形波の交流電圧のクレストファクタは√100/3=5.773・・・>3
(3)電源電圧が12Vで,抵抗値2MΩの抵抗2個を直列に接続した回路において,片方の抵抗の両端に内部抵抗12MΩのテスタを接続したとき,計算で求められるテスタの表示値は,約5.5383Vになる。
適切
(4)テスタの直流電圧表示値が50.000Vのとき,直流電圧計の性能表に記載の確度が50Vレンジで「0.03+2」と表記されたテスタの実際の測定値は,49.995V~50.005Vの範囲になる。
不適切
50.000×0.0003+0.002=0.017故に
50.000±0.017=49.983~50.017
よって答えは 3