ISO及びSAEの規格に準拠した外部診断器に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)外部診断器が表示するダイアグノーシス・コードは,アルファベット1文字と数字4桁で車両の異常系統を示しているが,ダイアグノーシス・コードの消去を外部診断器で行ったときに,直ぐに同じコードが表示される場合は,故障が継続して発生(現在故障)していると考えられる。
(2)CAN通信線の故障が発生している車両において,外部診断器を使用してCAN通信系統の診断を行った場合,通信不能となったECUは,外部診断器に表示されなくなる。
(3)エンジンECUのダイアグノーシス・コードを外部診断器で消去した場合,ダイアグノーシス・コード,フリーズ・フレーム・データ及びエンジンECUの学習値のみが消去されるので,時計,ラジオ等の調整は必要ないという利点がある。
(4)アクティブ・テストとは,本来,一定の条件が成立しなければ作動や停止をしないアクチュエータを,外部診断器で強制的に作動や停止をさせるテストのことをいう。
解く
(1)外部診断器が表示するダイアグノーシス・コードは,アルファベット1文字と数字4桁で車両の異常系統を示しているが,ダイアグノーシス・コードの消去を外部診断器で行ったときに,直ぐに同じコードが表示される場合は,故障が継続して発生(現在故障)していると考えられる。
適切
(2)CAN通信線の故障が発生している車両において,外部診断器を使用してCAN通信系統の診断を行った場合,通信不能となったECUは,外部診断器に表示されなくなる。
適切
(3)エンジンECUのダイアグノーシス・コードを外部診断器で消去した場合,ダイアグノーシス・コード,フリーズ・フレーム・データ及びエンジンECUの学習値のみが消去されるので,時計,ラジオ等の調整は必要ないという利点がある。
不適切
ECUの学習値は消去されない
(4)アクティブ・テストとは,本来,一定の条件が成立しなければ作動や停止をしないアクチュエータを,外部診断器で強制的に作動や停止をさせるテストのことをいう。
適切
よって答えは(3)