自動車整備士試験勉強 始めました~(^^♪

自動車整備士資格試験を解く

平成14年実施1級小型問題:外部診断器の基本機能

外部診断器の基本機能に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

(1) ダイアグノーシス・コード出力機能は,ダイアグノーシス・コードをISO及びSAEの規格に準拠した8桁コードで画面に表示する。
(2) フリーズ・フレーム・データ出力機能は、ダイアグノーシス・コードを記憶したときの自動車の状態(データ)を画面に表示する。
(3) コントロール・ユニットのデータ出力機能は,自動車のコントロール・ユニットのデータを数値又はグラフにて画面に表示する。
(4) アクティブ・テスト機能は,本来,一定の条件が成立しなければ作動できないアクチュエータを,作動条件にかかわらず作動させることができる。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解く
(1) ダイアグノーシス・コード出力機能は,ダイアグノーシス・コードをISO及びSAEの規格に準拠した8桁コードで画面に表示する。
不適切
ダイアグノーシス・コードの表示及び消去
 外部診断器は,ダイアグノーシス・コードを読み取り,画面表示することができ,ダイアグノーシス・コードは,ISO及びSAE(アメリ自動車技術会)の規格に準拠したアルファべット1文字と4桁の数字で表示されている。
 また,ダイアグノーシス・コードの消去も外部診断器から行うことができる。

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(2) フリーズ・フレーム・データ出力機能は、ダイアグノーシス・コードを記憶したときの自動車の状態(データ)を画面に表示する。
適切
フリーズ・フレーム・データの出力
 外部診断器は,ECUがダイアグノーシス・コードを記憶したときの車両の状態を読み取ることができる。
これをフリーズ・フレーム・データと呼び,ダイアグノーシス・コード記憶時,車両が走行中か停止していた のか,暖機前か後か,フィード,バック状態はどうかなどが分かり,再現テストを効率よく行うことができ る。
 また,入庫時,再現しない不具合の場合でも,フリーズ,フレーム・データからダイアグノーシス・コードを記憶したときの車両状態を確認することができるので,問診との総合判断で不具合を特定しやすくなる。

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(3)コントロール・ユニットのデータ出力機能は,自動車のコントロール・ユニットのデータを数値又はグラフにて画面に表示する。
適切
ECUのデータの出力
 外部診断器は,ECUより出力されるデータを,数値又はグラフ表示することができ,必要なデータだけを選択してモニタすることができる。また,モニタを行っているデータを記録したり,設定をすることでダイアグノーシス・コード記憶時やエンスト時をトリガとしてデータを自動記録することもできる。

 

(4)アクティブ・テスト機能は,本来,一定の条件が成立しなければ作動できないアクチュエータを,作動条件にかかわらず作動させることができる。
適切
アクティブ・テスト
 本来,一定の条件が成立しなければ作動しないアクチュエータ(各種バキューム・スイッチング・バルブ,ソレノイドなど)を,作動条件にかかわらず作動させることができる。したがって,実走行を行わず,車両を停止させた状態で確認でき,故障診断の効率が向上する。また,停車状態で点検できるため,安全性も向上する。
 例えば,ABSのブレーキ・アクチュエータ作動点検を行う場合,停止した状態でモータ及びソレノイド・バルブを強制的に駆動させることにより,制御系の不具合か,モータもしくはソレノイド・バルブの不具合かを確認することができる。