イグナイタ系統回路の電圧点検:平成28年3月実施1級小型問題33
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外部診断器でダイアグノーシス・コードを確認したとところ,「点火確認信号系統」を表示したため,図をもとにイグナイタ系統回路の電圧点検を行った。故障診断の判断として,不適切なものは次のうちどれか。ただし,点火指示信号は正常なものとする。
問題補足
(1)クランキング時の端子4とボデー間の電圧が5V一定の場合,点火確認信号線の断線は考えられるが,エンジンECUの不良は考えられない。
(2)イグニション・スイッチON時にコネクタBを外したとき,端子7とボデー間の電圧が0Vから5Vに変化する場合は,イグナイタ及びイグニション・コイルの不良が考えられる。
(3)クランキング時の端子4とボデー間の電圧が0V一定の場合,点火確認信号線の短絡(地絡)は考えられるが,エンジンECUの不良は考えられない。
(4)イグニション・スイッチON時にコネクタBを外したとき,端子7とボデー間の電圧が0Vから5Vに変化する場合は,点火確認信号線の短絡(地絡)は考えられない。
解く
IGON
点火指示5Vが立ち上がりTr1がONとなり一次コイルに電流が流れる
マイコンがECU内のTrをOFFしてイグナイタの駆動回路へ0V入力(点火指示)
イグナイタのTr1がOFFして1次コイルの電流を遮断
点火確認信号発生回路が感知しTr2をONして
エンジンECUのマイコンに0Vが入力される(点火確認)
(1)クランキング時の端子4とボデー間の電圧が5V一定の場合,点火確認信号線の断線は考えられるが,エンジンECUの不良は考えられない。
適切
点火確認信号線の断線
エンジンECUの不良
断線事象も短絡(地絡)事象もV4は0Vになる
(2)イグニション・スイッチON時にコネクタBを外したとき,端子7とボデー間の電圧が0Vから5Vに変化する場合は,イグナイタ及びイグニション・コイルの不良が考えられる。
適切
↓
(3)クランキング時の端子4とボデー間の電圧が0V一定の場合,点火確認信号線の短絡(地絡)は考えられるが,エンジンECUの不良は考えられない。
不適切
点火確認信号線の短絡(地絡)
エンジンECUの不良:考えられる
(4)イグニション・スイッチON時にコネクタBを外したとき,端子7とボデー間の電圧が0Vから5Vに変化する場合は,点火確認信号線の短絡(地絡)は考えられない。
適切
よって答えは(3)