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自動車整備士資格試験を解く

令和6年3月実施1級小型問題39:こもり音

39

こもり音の指摘のあるFR車(2WD,5速マニュアル・トランスミッション)を試乗した結果,次のとおりとなった。この結果から点検する箇所として,不適切なものは次のうちどれか。

(1)ディファレンシャル・コンパニオン・フランジの振れの点検

 

(2)プロペラ・シャフトのアンバランスの点検

 

(3)プロペラ・シャフトのセンタ・べアリング位置の点検

 

(4)プロペラ・シャフトとディファレンシャルの位相の組み替えの点検

 

 

 

解く

①より駆動しても、②より惰性でも発生

③走行時のみ発生

 

(1)ディファレンシャル・コンパニオン・フランジの振れの点検 惰性で発生

 

(2)プロペラ・シャフトのアンバランスの点検 惰性で発生

 

(3)プロペラ・シャフトのセンタ・べアリング位置の点検 振動の伝達経路

不適切

(4)プロペラ・シャフトとディファレンシャルの位相の組み替えの点検 駆動時に発生

 

 

 

よって答えは3

参考

プロペラ・シャフトのアンバランスによるこもり音

図のようにプロペラ・シャフトにアンバランスがあると,高回転時にその遠心力により,シャフトを振り回すことになり,シャフト1回転で1回の振動強制力を発生する。

この振動強制力により駆動系は,図(2)のように曲げられる。この振動がエンジン・リヤ・マウンティングや,センタ・べアリング及びリヤ・サスペンションのプシュなどを経由し,ボデ・パネルが振動して図(3)のようにこもり音が発生する。

ディファレンシャル・コンパニオン・フランジの振れ

コンパニオン・フランジ端面,コンパニオン・フランジとプロペラ・シャフトの嵌合部,ドライブ・ピニオンの芯に振れがあると,図のようにプロペラ・シ

ャフトに振動(プロペラ・シャフトの回転一次成分)が発生する。この振動がプロペラ・シャフトのセンタ・べアリングやリヤ・サスペンションからボデーへ伝達され,

こもり音やビート音が発生する。