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平成20年3月実施1級小型問題11:エンジンECUの点火時期制御及びアイドル・スピード制御

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エンジンECUの点火時期制御及びアイドル・スピード制御に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)クランキング時は,クランク角センサ,バキューム・センサ,スタータ信号の各信号をもとに最適な点火時期を算出し,イグナイタに点火指示信号を出力している。

(2)点火時期が固定時モードから通常走行時モードに切り替わると,ノック・センサからの信号をもとに遅角制御も行っている。

(3)アイドル・スピード制御の中で,デッド・バンド(不感帯)を設けてあるものは,この帯域を外れないように制御している。

(4)冷間始動後は,エンジン冷却水温が高くなるにつれてISCVのエア通路を閉じる方向に制御している。

 

 

解く

 

(1)クランキング時は,クランク角センサ,バキューム・センサ,スタータ信号の各信号をもとに最適な点火時期を算出し,イグナイタに点火指示信号を出力している。

不適切

固定進角

クランク各センサ:エンジン回転速度

スタータ・スイッチ:スタータ信号

 

始動時は、インテークマニホールド圧力が不安定なのでバキュームセンサ信号は使用しない。

 

(2)点火時期が固定時モードから通常走行時モードに切り替わると,ノック・センサからの信号をもとに遅角制御も行っている。

適切

始動後制御ー通常走行時の基本進角+補正進角(・暖機進角補正・アイドル安定化補正・過渡期補正・加速時補正・ノック補正)

 

(3)アイドル・スピード制御の中で,デッド・バンド(不感帯)を設けてあるものは,この帯域を外れないように制御している。

適切

アイドル・スピード制御において、**デッド・バンド(不感帯)**は重要な概念です。この用語は制御工学や計測制御機器の設定に関連しています。

 

**不感帯(デッド・バンド)**は、入力がある大きさになるまで出力がゼロの状態を保ち、それを超えてから出力が現れる特性を指します。具体的には、センサの感度特性やモータの速度・電圧特性などで見られます。不感帯が存在する場合、制御系設計においてはこの非線形要素の補償を正しく行わないと制御性能の向上は期待できません。

アイドル・スピード制御において、デッド・バンドは目標回転数を基準とした範囲で、目標値から外れていないと認識される領域です。この範囲内では制御アクションは実行されず、目標値から外れた場合に制御が働きます。

デッド・バンドの設定は、制御システムの安定性や応答速度に影響を与えるため、適切に調整することが重要です。

 

(4)冷間始動後は,エンジン冷却水温が高くなるにつれてISCVのエア通路を閉じる方向に制御している。

適切

暖機時制御

始動時制御終了後、エンジン冷却水温度に応じてISCVを徐々に閉じ、ファースト・アイドル回転速度を制御する。

 

 

よって答えは1