令和6年3月実施1級小型問題13：圧縮天然ガス(CNG)自動車に関する記述

圧縮天然ガス(CNG)自動車に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

(1)CNGレギュレータは,CNGボンべから高圧で送られてきたONGを適正噴射圧へ調整減圧するもので,一次側レギュレータ室(高圧室)と二次側レギュレータ室に分かれており,それぞれの室に減圧用のレギュレータ・バルブ(圧力調整弁)が設けられている。

(2)燃料配管コネクタのうち4ウェイ・コネクタは,燃料充てんロとCNGボンべとの間に切り替えバルブ付きで設けられており,切り替えバルブはCNGボンべの脱着時などに燃料配管内のCNG燃料を抜くときに使用する。

(3)一般的に,自動車用燃料のCNGには,オクタン価が高く,アンチノッキング性に優れた「13A」が用いられているため,エンジンの高圧縮化が可能となる。また,CNGは燃焼時のCO2発生量が石油系燃料に比べて少なく,SOX,すす及び水蒸気が発生しないという利点がある。

(4)エンジンを始動すると,CNGボンべ側とエンジン側の燃料遮断弁が開き,CNG燃料は高圧のまま5ウェイ・コネクタを通り,手動燃料遮断弁(通常は開),更に,燃料フィルタを通過し,CNGレギュレータに送られる。

解く

適切

燃料配管コネクタ

4又は5ウェイ・コネクタがあり,その役割は燃料経路の交通整理を行うことである。

4ウェイ・コネクタは燃料充てんロとCNGボンべとの間に切り替えバルプ付きで設けられている。切り替えバルブはCNGボンべの脱着時などに燃料配管内のCNG燃料を抜くときに使用する。操作手順はCNGボンべの元弁(マニュアル・ロック・ダウン・バルブ)を閉め,切り替えバルブを開けると配管内の燃料が5ウェイ・コネクタを経由してエンジン側へ流れる。5ウェイ・コネクタはCNGボンべと手動燃料遮断弁との間に設けられている。