振動・騒音に関する故障診断の対処方法として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)高速道路を走行中,90km/hでステアリング・ホイールの回転方向にほぼー定レベルの周波数12.2Hzの振動が発生したため,タイヤ(直径65cm)のアンバランス点検を行った。 |
(2)後輪駆動(FR車)のAT車で走行路面に関係なく,特定の車速(駆動時のみ)で“ウォーンウォーン”という「波を打つ感じの音」が発生したので,ビート音と判断し,エンジンやプロペラ・シャフトなどに,共振やトルク変動を生じる原因があるかどうかを点検した。 |
(3)前輪駆動(FF車)のAT車で,ドライブ・シャフトの回転速度が1000min-1で走行中に,16.6Hzの車体振動が発生したため,ドライブ・シャフトのジョイント角の点検をした。 |
(4)4サイクル4気筒エンジンで,Dレンジのアイドル回転(600min-1)時に,ステアリング・ホイール及びシートに振動が発生し,周波数が20Hzだったためエンジンのトルク変動と診断し,エンジン・マウンティングを点検した。 |
解く
(1)高速道路を走行中,90km/hでステアリング・ホイールの回転方向にほぼー定レベルの周波数12.2Hzの振動が発生したため,タイヤ(直径65cm)のアンバランス点検を行った。 適切 90÷3.6=25m/s 0.65×3.14=2.041 25÷2.041=12.248・・・㎐ タイヤ(直径65cm)のアンバランス=1次振動 |
(2)後輪駆動(FR車)のAT車で走行路面に関係なく,特定の車速(駆動時のみ)で“ウォーンウォーン”という「波を打つ感じの音」が発生したので,ビート音と判断し,エンジンやプロペラ・シャフトなどに,共振やトルク変動を生じる原因があるかどうかを点検した。 適切
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(3)前輪駆動(FF車)のAT車で,ドライブ・シャフトの回転速度が1000min-1で走行中に,16.6Hzの車体振動が発生したため,ドライブ・シャフトのジョイント角の点検をした。 不適切 ドライブ・シャフトのジョイント角によるトルク変動 1000÷60×2=33.3333㎐
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(4)4サイクル4気筒エンジンで,Dレンジのアイドル回転(600min-1)時に,ステアリング・ホイール及びシートに振動が発生し,周波数が20Hzだったためエンジンのトルク変動と診断し,エンジン・マウンティングを点検した。 |
適切
600÷60×2=20