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自動車整備士資格試験を解く

平成19年11月実施検定1級小型問題12:センサに関する記述

12

センサに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)熱線式エア・フロー・メータの発熱抵抗体は,温度が高いと抵抗値が小さく,温度が低いと抵抗値は大きくなる。

(2)スロットル・ポジション・センサに用いられる可変抵抗器は,スロットル・バルブ開度に応じて抵抗値が変化する。

(3)ノック・センサは,エンジンに取り付ける場所によってノッキングの感度が異なる。多気筒エンジンの場合,有害なレベルのノッキングがどの気筒で発生しても検出できる位置にノック・センサを設けている。

(4)シリコン・チップ(ピエゾ素子)を用いたバキューム・センサの圧力(信号)電圧特性は,インテーク・マニホールド圧力が高くなるほど電圧が高く,圧力が低くなるほど電圧が低くなる。

 

解く

 

(1)熱線式エア・フロー・メータの発熱抵抗体は,温度が高いと抵抗値が小さく,温度が低いと抵抗値は大きくなる。

不適切

エア・フ口一・メータ

エア・フロー・メータは,吸入空気量を検出するセンサで,エア・クリーナと吸気管の間に取り付けられている。

 

 エア・フロー・メータの発熱抵抗体は,温度が低いと抵抗値が小さく,温度が高いと抵抗値は大きくなる。

 吸入空気量が少ない場合は,発熱抵抗体の放熱量が少なく,抵抗が大きいために回路の電流は少なく,逆に吸入空気量が多い場合は,発熱抵抗体の放熱が多く,抵抗が小さいために回路の電流は多くなる。

 ECUは,この電気信号による電流の変化を電圧の変化に置き換えて吸入空気量信号として検出している。

(2)スロットル・ポジション・センサに用いられる可変抵抗器は,スロットル・バルブ開度に応じて抵抗値が変化する。

適切

(3)ノック・センサは,エンジンに取り付ける場所によってノッキングの感度が異なる。多気筒エンジンの場合,有害なレベルのノッキングがどの気筒で発生しても検出できる位置にノック・センサを設けている。

適切

 

(4)シリコン・チップ(ピエゾ素子)を用いたバキューム・センサの圧力(信号)電圧特性は,インテーク・マニホールド圧力が高くなるほど電圧が高く,圧力が低くなるほど電圧が低くなる。

適切

よって答えは1