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オート・エアコンの制御に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)オートで作動しているときに設定温度をMAX HOTにセットすると,センサ値に関係なくコンプレッサをONにしてブロワ・モータを最大回転させ,最大暖房を行う。 |
(2)運転開始時は,ブロア・モータの回転を徐々に上げることによりファン騒音の低減を図っている。 |
(3)運転開始時に暖房モードで冷却水温度が低く温風が得られないときは,水温の上昇とともにブロア・モータの回転速度を上昇させる。 |
解く
(1)オートで作動しているときに設定温度をMAX HOTにセットすると,センサ値に関係なくコンプレッサをONにしてブロワ・モータを最大回転させ,最大暖房を行う。 不適切 |
補正制御 運転中 日射量が変化したときに,吹き出し温度の補正を行う。例えば,日射量が増した場合,冷房時は,より冷房側へ,暖房時は冷房側に少し基本制御を変化させる。 外気温度が変化したときに吹き出し温度の補正を行う。例えば,外気温が下がった場合,冷房時は暖房側へ,暖房時はより暖房側へ変化させる。 冷房時,エバポレータが凍結温度になった場合,一時的にコンプレッサを停止させてエバポレータの凍結を防止する。
設定温度をMAXCOOL()8℃),MAXHOT(32℃)にセットすると,オートで作動しているときは,センサ値に関係なく,最大冷房,最大暖房を行う。例えは,MAXCOOL(18℃)時は,内気循環,VENT吹き出し,ブロア・モータ最大回転,エア・ミックス・ダンパ全閉,エアコンONとし,最大冷房とする。また, MAXHOT(32℃)時は,外気導入,HEAT吹き出し,ブロア・モータ最大回転,エア・ミックス・ダンパ全開,エアコンOFFとし,最大暖房とする。 |
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(2)運転開始時は,ブロア・モータの回転を徐々に上げることによりファン騒音の低減を図っている。 適切 |
補正制御 補正制御には,運転開始時に行う制御と運転中に行う制御とがある。 運転開始時 冷房モードでエバポレータ温度を検知し,エバホレータ温度が高いときは,エバポレータ換気のためブロア・モータの回転を一時的に速くするものがある。 暖房モードで冷却水温度が低く温風が得られないときは,ブロア・モータを停止させ,水温の上昇と共にブロア・モータの回転速度を増加させる。 冷房モードで室内温度が非常に高いときは,一時的に内気循環(REC)で運転をする。 ブロア・モータの回転速度が一定値を超えた決定がされたときは,低速で回転を徐々に上げて決定値にすることで,急激なファン騒音を低減している。 運転開始時,ブロア・モータの回転を徐々に上げることにより,ファン騒音の低減を図っている。また,OFFへの切り替えは瞬時に行う。 |
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(3)運転開始時に暖房モードで冷却水温度が低く温風が得られないときは,水温の上昇とともにブロア・モータの回転速度を上昇させる。 適切 |
適切
よって答えは(1)