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自動車整備士資格試験を解く

令和5年3月実施1級小型問題40 振動計を用いて周波数を測定

40

6気筒ガソリン・エンジン搭載の後輪駆動車(FR式)において,高速道路を100km/hで走行中に振動が発生したため,振動計を用いて周波数を測定した。測定結果と推定原因に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

なお,車両の情報は以下のとおりである。

 

車両の情報

トランスミッションの変速比 0.752    

・最終減速比         4.111

・タイヤの有効半径      0.400

・ドライプ・シャフトの仕様  (トリポード型等速ジョイント)

・プロペラ・シャフトの仕様  (2ジョイント・プロペラ・シャフト)

 

 

 

(1)周波数が約11Hzの場合は,タイヤのアンバランスが考えられる。

(2)周波数が約33Hzの場合は,ドライプ・シャフトのジョイント角の不良が考えられる。

(3)周波数が約45Hzの場合は,プロペラ・シャフトのアンバランスが考えられる。

(4)周波数が約68Hzの場合は,エンジンのトルク変動が考えられる。

 

解く

①タイヤのアンバランス=タイヤの1次振動

 

100÷3.6)÷(0.8×3.14)=27.77÷2.51211.054Hz

 

②ドライプ・シャフトのジョイント角の不良

ドライブ・シャフトに用いられるトリポード型等速ジョイントは,3個のローラ,ローラにはめ合う3つの円筒溝をもつチューリップ,同一平面内に3本の軸をもつシャフトで構成され,ジョイント角が大きい場合,三次成分の振動強制力が発生する原因となる。

ドライブ・シャフトの三次振動

①の解×3=11.054×333.164Hz

 

③プロペラ・シャフトのアンバランス

プロペラ・シャフトの1次振動

11.054×4.11145.442Hz

 

④エンジンのトルク変動=3次振動

45.442×0.752×3102.519

 

よって答えは (4