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コモン・レール式高圧燃料噴射システム:平成25年3月実施1級小型問題15

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コモン・レール式高圧燃料噴射システムに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。


(1)サプライ・ポンプ本体には,フェイス・カム,プランジャ及びスピル弁により構成されるフェイス・カム機構が採用され 従来の分配型インジェクション・ポンプのインナ・カム機構と比較すると超高圧化が可能となる。


(2)エンジンECUは,エンジンの状態からコモン・レールの目標圧力を算出し,レール圧センサの出力が目標値となるように,サクション・コントロール・バルブのON・OFF時間を決定して,ポンプ室内に吸入する燃料の量を制御することにより,サプライ・ポンプからコモン・レールに供給する燃料の量を調節している。


(3)減速時フューエル・カットでは,冷却水温が低いときほどフューエル・カット回転速度及び復帰回転速度を低くすることで,燃費の向上を図ると共に,エンジンの暖機を促進している。


(4)電子制御式分配型インジェクション・ポンプを用いた燃料噴射システムと比較すると,全回転域に渡って噴射圧力が高圧化されるため,燃料系の整備作業(含むガス欠エンスト時)を行った場合においても,配管内のエア抜き作業(30秒程度のクランキングを含む)を行う必要がない。

 

 

 

 

 

 

 


解く
(1)サプライ・ポンプ本体には,ェイス・カム,プランジャ及びスピル弁により構成されるフェイス・カム機構が採用され 従来の分配型インジェクション・ポンプのインナ・カム機構と比較すると超高圧化が可能となる。
不適切
(1)サプライ・ポンプ本体には,インナ・カム,ローラ及びプランジャにより構成されるインナ・カム機構が採用され 従来の分配型インジェクション・ポンプのフェイス・カム機構と比較すると超高圧化が可能となる。

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(2)エンジンECUは,エンジンの状態からコモン・レールの目標圧力を算出し,レール圧センサの出力が目標値となるように,サクション・コントロール・バルブのON・OFF時間を決定して,ポンプ室内に吸入する燃料の量を制御することにより,サプライ・ポンプからコモン・レールに供給する燃料の量を調節している。
適切

 

(3)減速時フューエル・カットでは,冷却水温が低いときほどフューエル・カット回転速度及び復帰回転速度を低くすることで,燃費の向上を図ると共に,エンジンの暖機を促進している。
不適切
(3)減速時フューエル・カットでは,冷却水温が低いときほどフューエル・カット回転速度及び復帰回転速度を高くすることで,エンジンの暖機を促進している。

減速時でアイドル接点 ON 時,エンジン回転速度が 900min-1以上のときは,燃料噴射を停止して燃費の向上を図っている。なお,冷却水温が低いときは,フューエル・カット回転速度及び復帰回転速度を高くしている。

(4)電子制御式分配型インジェクション・ポンプを用いた燃料噴射システムと比較すると,全回転域に渡って噴射圧力が高圧化されるため,燃料系の整備作業(含むガス欠エンスト時)を行った場合においても,配管内のエア抜き作業(30秒程度のクランキングを含む)を行う必要がない。
不適切
燃料系の作業後(含むガス欠エンスト時)は,配管内のエア抜きを行うこと。(通常のエンジンよりもエアが抜けにくくなっている。)エア抜きは,フューエル・フィルタの手押しポンプの抵抗が大きくなるまで押して行う。行わない場合は, 30 秒程度のクランキングが必要となる。

よって答えは 2