31
図に示す回路の故障診断に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)スイッチ1をONにしたときに,ヒューズ2が溶断した場合は,B点とC点の線間短絡が考えられるが,B点とH点との線間短絡は考えられない。
(2)スイッチ1をONにしたときに,ヒューズ3が溶断した場合は,G点とH点との線間短絡が考えられるが、F点とH点との線間短絡は考えられない。
(3)スイッチ1とスイッチ2をONにした後,スイッチ3をONにしたときに,ヒューズ2が溶断した場合は,B点とG点との線間短絡が考えられるが,C点とH点との線間短絡は考えられない。
(4)スイッチ1とスイッチ3をONにした後,スイッチ2をONにしたときに,ヒューズ3が溶断した場合は,C点とF点との線間短絡が考えられるが,D点とG点との線間短絡は考えられない。
解く
(1)スイッチ1をONにしたときに,ヒューズ2が溶断した場合は,B点とC点の線間短絡が考えられるが,B点とH点との線間短絡は考えられない。
不正解
B点とC点の線間短絡:考えられない。
B点とH点との線間短絡:考えられる
(2)スイッチ1をONにしたときに,ヒューズ3が溶断した場合は,G点とH点との線間短絡が考えられるが、F点とH点との線間短絡は考えられない。
不正解
G点とH点との線間短絡:考えられない
F点とH点との線間短絡:考えられる
(3)スイッチ1とスイッチ2をONにした後,スイッチ3をONにしたときに,ヒューズ2が溶断した場合は,B点とG点との線間短絡が考えられるが,C点とH点との線間短絡は考えられない。
正解
B点とG点との線間短絡:考えられる
C点とH点との線間短絡:考えられない
スイッチ2をONにした後ヒューズ2が溶断する。
(4)スイッチ1とスイッチ3をONにした後,スイッチ2をONにしたときに,ヒューズ3が溶断した場合は,C点とF点との線間短絡が考えられるが,D点とG点との線間短絡は考えられない。
不正解
C点とF点との線間短絡:考えられない
負荷2と負荷3の合成抵抗は負荷3(<負荷2)より小さくなるため、先にヒューズ2が溶断する可能性がある。そのあとヒューズ3が溶断の可能性がある。
D点とG点との線間短絡:考えられない。
よって答えは (3)