プロペラ・シャフト:平成31年3月実施1級小型問題18
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プロペラ・シャフトに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)フレキシブル・ジョイントは,ヨーク間に硬質ゴム製のカップリングを挟み,交互にボルトで締め付けたもので,弾性係数が低いことと,内部摩擦による減衰作用を持っていることが特徴である。
(2)3ジョイント・プロペラ・シャフトは,2ジョイント・プロペラ・シャフトと比較して,回転変動を相殺させる性能に優れているため,ジョイント角を大きく設定することが可能となる。
(3)シェル形ベアリング・カップ・ジョイントは,プロペラ・シャフトのバランス性能を安定化させるもので,軸受けのヨークへの固定には,一般にキャッスル・ナットを用いている。
(4)プロペラ・シャフトのジョイント部に発生する二次偶力は,入力軸と出力軸を平行にすることにより解決されるが,プロペラ・シャフトの位相を組み間違えると,二次偶力を増幅させる結果となる。
解く
(1)フレキシブル・ジョイントは,ヨーク間に硬質ゴム製のカップリングを挟み,交互にボルトで締め付けたもので,弾性係数が低いことと,内部摩擦による減衰作用を持っていることが特徴である。
適切
(2)3ジョイント・プロペラ・シャフトは,2ジョイント・プロペラ・シャフトと比較して,回転変動を相殺させる性能に優れているため,ジョイント角を大きく設定することが可能となる。
不適切
適切な内容に訂正
(2)2 ジョイント・プロペラ・シャフトと比べ,3 ジョイント・プロペラ・シャフトの場合,回転変動が完全に相殺されないため,ジョイント角を極力小さくすることも重要である。
(3)シェル形ベアリング・カップ・ジョイントは,プロペラ・シャフトのバランス性能を安定化させるもので,軸受けのヨークへの固定には,一般にキャッスル・ナットを用いている。
不適切
適切な内容に訂正
(3)シェル形ベアリング・カップ・ジョイントは,プロペラ・シャフトのバランス性能を安定化させるもので,軸受けのヨークへの固定には,一般にスナップ・リングによる方法とカシメによる方法がある。
(4)プロペラ・シャフトのジョイント部に発生する二次偶力は,入力軸と出力軸を平行にすることにより解決されるが,プロペラ・シャフトの位相を組み間違えると,二次偶力を増幅させる結果となる。
不適切
適切な内容に訂正
(4)プロペラ・シャフトのジョイント部に発生する二次偶力は,入力軸と出力軸を平行にすることだけでは解決できない。
プロペラ・シャフトの位相を組み間違えると,回転変動を増幅させる結果となる。
※二次偶力が回転変動と最も異なる点は,それぞれのジョイント角に存在することである。
よって答えは(1)