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平成22年3月実施1級小型問題3:ノック・センサ回路の異常検知範囲

3

図1に示すノック・センサ回路において,アイドリング時と6000min-1時の信号線の電圧波形をオシロスコープで点検したところ,図2のような正常波形が得られた。このノック・センサ回路の異常検知範囲を示したものとして,適切なものは(1)~(4)のうちどれか。

解く

 信号電圧は,ノック・センサがエンジン運転時に振動による衝撃を受けると,センサが発生する自己起電力により図2のようなセンサ信号電圧が作られ,入力回路を介してマイコンに入力される。マイコンは,ノック・センサからの振動信号を入力回路で整形し,そのエンジン特有のノッキング成分の振動信号とECUで 記憶している振動レべルを比較し,信号が規定値を超えたときに点火時期の遅角を行う。この遅角作用は,振動信号が規定値以下になるように制御される。

異常検知

異常検知範囲

ノック・センサは,電源電圧をもたす,自己起電力による信号電圧になるため,回路構成上,上限値に関わる異常検知はできない。

マイコンが検知する仕組みは,図に示すようにマイコン閾値と検出信号の比較が行われ,マイコンは,図(2)に示す閾値をダウン・エッジしたとき

に異常検知を行う。

センサの機能低下(特性異常)や各配線に異常(接触抵抗の増大など)が発生しプログラムのマップ・データと検出信号電圧とが一致しなくても,この信号電圧がプログラムのマップ・データで設定した異常検知不可範囲にある場合は,マイコンは異常検知しない。

よって答えは3