光学素子式センサ回路に関する記述:平成30年3月実施1級小型問題9
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クランク角センサなどに用いられている図1の信号電圧特性をもつ図2の光学素子式センサ回路に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ロータを回転させたとき,V1に規定の信号電圧が発生しない場合は,エンジンECU内の5V安定化電源回路の異常,光学素子式センサ内のホト・インタラプタの異常,電源線の断線,電源線の短絡(地絡),信号線の短絡(地絡),エンジンECUアース線の断線が考えられる。
(2)ロータを回転させたとき,V1とV2の電圧値が異なる場合は,信号線の断線,信号線の接触抵抗の増大,信号線と信号アース線との線間短絡,信号アース線の断線が考えられるが,電源線の断線は考えられない。
(3)ロータを回転させたとき,V3とV4に規定の信号電圧が発生し,かつ,等しければ,信号線は正常だと考えられる。V3とV4の電圧値が異なる場合は,信号線の断線が考えられるが,信号線の短絡(地絡)は考えられない。
(4)ロータを回転させたとき,V5とV6の電圧値が異なる場合は,信号アース線の断線,信号アース線の接触抵抗の増大が考えられるが,エンジンECUアース線の断線は考えられない。
解く
(1)ロータを回転させたとき,V1に規定の信号電圧が発生しない場合は,エンジンECU内の5V安定化電源回路の異常,光学素子式センサ内のホト・インタラプタの異常,電源線の断線,電源線の短絡(地絡),信号線の短絡(地絡),エンジンECUアース線の断線が考えられる。
適切
ロータを回転させたとき
エンジンECU内の5V安定化電源回路の異常:5v出ない:考えられる
光学素子式センサ内のホト・インタラプタの異常:出力なし:考えられる
電源線の断線:考えられる
電源線の短絡(地絡):考えられる
信号線の短絡(地絡):考えられる
エンジンECUアース線の断線:考えられる
(2)ロータを回転させたとき,V1とV2の電圧値が異なる場合は,信号線の断線,信号線の接触抵抗の増大,信号線と信号アース線との線間短絡,信号アース線の断線が考えられるが,電源線の断線は考えられない。
不適切
信号線の断線、,信号線の接触抵抗の増大:考えられる
信号線と信号アース線との線間短絡:考えられない
電源線の断線:考えられない
(3)ロータを回転させたとき,V3とV4に規定の信号電圧が発生し,かつ,等しければ,信号線は正常だと考えられる。V3とV4の電圧値が異なる場合は,信号線の断線が考えられるが,信号線の短絡(地絡)は考えられない。
適切
(4)ロータを回転させたとき,V5とV6の電圧値が異なる場合は,信号アース線の断線,信号アース線の接触抵抗の増大が考えられるが,エンジンECUアース線の断線は考えられない。
適切
信号アース線の接触抵抗の増大が考えられる
エンジンECUアース線の断線は考えられない
よって答えは(2)