磁気抵抗素子式(半導体式)の車輪速センサにおいて,ロータを一定速度で回転させたときのABS回路の点検:令和3年3月実施1級小型問題25
図の磁気抵抗素子式(半導体式)の車輪速センサにおいて,ロータを一定速度で回転させたときのABS回路の点検に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)V1に信号電圧が発生しない場合,ABS・ECU本体の異常,センサの異常及び信号線の短絡(地絡)が考えられる。
(2)V5に電圧が発生し,V6に電圧が発生しない場合,信号アース線の断線は考えられるが,ABS・ECU本体の異常は考えられない。
(3)V3とV4の電圧値が異なる場合,信号線の断線が考えられるが,ABS・ECU本体の異常は考えられない。
(4)V1とV2の電圧値が異なる場合,信号線の断線,信号アース線の断線及びセンサの異常が考えられる。
解く
(1)V1に信号電圧が発生しない場合,ABS・ECU本体の異常,センサの異常及び信号線の短絡(地絡)が考えられる。
適切
ABS・ECU本体の異常
センサの異常
信号線の短絡(地絡)
(2)V5に電圧が発生し,V6に電圧が発生しない場合,信号アース線の断線は考えられるが,ABS・ECU本体の異常は考えられない。
適切
信号アース線の断線
ABS・ECU本体の異常は考えられない。
(3)V3とV4の電圧値が異なる場合,信号線の断線が考えられるが,ABS・ECU本体の異常は考えられない。
適切
信号線の断線が考えられるが,ABS・ECU本体の異常は考えられない。
(4)V1とV2の電圧値が異なる場合,信号線の断線,信号アース線の断線及びセンサの異常が考えられる。
不適切
信号線の断線,信号アース線の断線:考えられる
センサの異常:考えられない
よって答えは 4