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令和6年3月実施1級小型問題43:可燃物の燃焼形態に関する記述

43

可燃物の燃焼形態に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)気体の燃焼のうち混合燃焼とは,あらかじめ可燃性気体と空気が混ざり合った状態のところに熱源を近づけることで燃焼するものをいう。

 

(2)液体の燃焼における蒸発燃焼とは,蒸発によって液面から発生した可燃性気体と空気とが混ざり合った状態のところに火を近づけると燃焼するものをいう。

 

(3)固体の燃焼のうち分解燃焼とは,固体が加熱されて熱分解が起こり,可燃性気体が発生して燃焼するものをいう。

 

(4)定常燃焼とは,密閉された容器内などで可燃性気体と空気が混ざり合った状態で点火され,爆発的に燃焼することから爆発燃焼ともいう。

 

 

解く

 

(1)気体の燃焼のうち混合燃焼とは,あらかじめ可燃性気体と空気が混ざり合った状態のところに熱源を近づけることで燃焼するものをいう。

適切

(2)液体の燃焼における蒸発燃焼とは,蒸発によって液面から発生した可燃性気体と空気とが混ざり合った状態のところに火を近づけると燃焼するものをいう。

適切

(3)固体の燃焼のうち分解燃焼とは,固体が加熱されて熱分解が起こり,可燃性気体が発生して燃焼するものをいう。

適切

(4)定常燃焼とは,密閉された容器内などで可燃性気体と空気が混ざり合った状態で点火され,爆発的に燃焼することから爆発燃焼ともいう。

不適切

非定常燃焼

 

よって答えは4

 

参考

気体の燃焼

内容

定常燃焼

混合燃焼ーあらかじめ可燃性気体と空気が混合しているものが燃焼する

非混合燃焼ー可燃性気体が大気中に噴出して燃焼するもの

非定常燃焼

可燃性気体と空気の混合物が密閉容器中にある時に点火されると,燃焼の速さが急激に

増加して,爆発的に燃焼するもので,爆発燃焼ともいう。

液体の燃焼

内容

蒸発燃焼

石油等の可燃性気体は,液面から蒸発する可燃性蒸気が空気と混合して燃焼するので蒸発燃焼という。

引火点,発火点

燃焼の下限界の温度を引火点という。また,液体が自然に燃焼し始める温度を発火点といい,整備工場で

中将使われるものは次のようになっている。

物質名

引火点(℃)

発火点(℃)

ガソリン

-43~-20

約300

軽油

50~60

約250

灯油

30~60

約250

個体の燃焼

内容

表面燃焼

個体の表面で高温を保ちながら燃焼するもの(木炭,金属粉の燃焼等

分解燃焼

個体が加熱されて熱分解が起こり,可燃性ガスが発生して燃焼するもの(木材,石炭,紙の燃焼等)

自己燃焼

分解燃焼のうち,空気を必要としないで,その物質中の酸素によって燃焼するもの(火薬,爆薬等)

蒸発燃焼

個体が加熱されて可燃性ガスが発生して燃焼するもの(ナフタリン,硫黄等)