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平成21年3月実施1級小型問題39:車載故障診断機能付きオート・エアコンECUの車載故障診断

39

車載故障診断機能付きオート・エアコンECUの車載故障診断に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)オート・エアコンECUが異常検知を行っている場合に,イグニション・スイッチをOFFにしてエアコンの運転を停止させても,その異常内容の記憶をオート・エアコンECUが保持するため,再度エアコンを運転状態にして異常を再現させる必要はない。

(2)オート・エアコンECUが一度検知した異常は,イグニション・スイッチはONの状態でエアコンのOFFスイッチでエアコンの運転を停止させた場合,その異常内容の記憶をオート・エアコンECUは消去せず保持する。

(3)オート・エアコンECUが異常検知を行っている場合は,エアコンの操作部を決められた手順で操作すれば,検知している推定異常個所のダイアグノーシス・コードが表示される。

(4)オート・エアコンECUは,診断対象のセンサやアクチュエータに断線又は短絡が発生している場合には異常検知を行う。

 

解く

(1)オート・エアコンECUが異常検知を行っている場合に,イグニション・スイッチをOFFにしてエアコンの運転を停止させても,その異常内容の記憶をオート・エアコンECUが保持するため,再度エアコンを運転状態にして異常を再現させる必要はない。

不適切

異常検知を行っている場合に,イグニション・スイッチがOFFにされ,エアコンの運転が停止すると異常検知をしている内容が消去されるため,再度運転状態にして異常を再現し,検知させる必要がある。

一度検知した異常は,エアコンの運転中にOFFスイッチでエアコンを停止しても,検知した内容の記意は,消去せずに保持している。

 

(2)オート・エアコンECUが一度検知した異常は,イグニション・スイッチはONの状態でエアコンのOFFスイッチでエアコンの運転を停止させた場合,その異常内容の記憶をオート・エアコンECUは消去せず保持する。

適切

(3)オート・エアコンECUが異常検知を行っている場合は,エアコンの操作部を決められた手順で操作すれば,検知している推定異常個所のダイアグノーシス・コードが表示される。

適切

機種によって操作方法は変わるができる。

 

(4)オート・エアコンECUは,診断対象のセンサやアクチュエータに断線又は短絡が発生している場合には異常検知を行う。

適切

故障診断表

セグメント点灯場所

故障箇所

故障内容

A

内気温センサ

コードの断線、センサ不良

B

内気温センサ

コードの断線、センサ不良

C

外気温センサ

コードの断線、センサ不良

D

外気温センサ

コードの断線、センサ不良

E

日射センサ

コードの断線、センサ不良

F

日射センサ

コードの断線、センサ不良

G

エバポレータ・センサ

コードの断線、センサ不良

H

エバポレータ・センサ

コードの断線、センサ不良

I

エア・ミックス・モータ

コードの断線

J

エア・ミックス・モータ

コードの短絡

K

エア・ミックス・モータ

モータ・ロック

L

モード・モータ

コードの断線、短絡

M

モード・モータ

モータ・ロック

N

ブロア・モータ

ヒューズ切れ,コードの断線・短絡,モータ・ロック

 

 

よって答えは1