〔No. 19〕インテグラル型パワー・ステアリング(ロータリ・バルブ式)に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1)エンジン停止時や故障により操舵時に油圧が発生しない場合は、トーション・バーがねじられ、スタブ・シャフトのストッパが直接セクタ・シャフトを回転させる。
(2)操舵時は、トーション・バーのねじれ角に応じてスリーブが回転し、油路を切り替える。
(3)油路の切り替えやシリンダ室へのパワー・ステアリング・フルードの流量の制御は、スリーブとパワー・ピストンで構成されているロータリ・バルブが行っている。
(4)かじ取り感覚(ステアリング・ホイールにかかる反カ)は、路面抵抗が大きいときにトーション・バーが大きくねじれ、反力は大きく作用する。
解く
(1)エンジン停止時や故障により操舵時に油圧が発生しない場合は、トーション・バーがねじられ、スタブ・シャフトのストッパが直接セクタ・シャフトを回転させる。
不適切
操舵力の補助がない操舵
エンジン停止時や、故障により油圧が発生しない場合は、ステアリング・ホイールを右又は左に操舵すると、トーション・バーがねじられ、図に示すストッパにより、スタブ・シャフトがウォーム・シャフトに当たり、直接ウォーム・シャフトを回転させ、パワー・ピストンを介してセクタ・シャフトを回転させることが可能となり、かじを取ることができる。

(2)操舵時は、トーション・バーのねじれ角に応じてスリーブが回転し、油路を切り替える。
不適切
ロータ
操舵時
ステアリング・ホイールを右に操舵すると、その操舵力は、スタブ・シャフトを介してトーション・バーからウォーム・シャフトと伝達されるが、路面抵抗がステアリング・ホイールからの操舵カより大きいときは、ウォーム・シャフトが固定された状態になり、トーション・バーのねじれ角に対応して、図のようにロータが回転する。

(3)油路の切り替えやシリンダ室へのパワー・ステアリング・フルードの流量の制御は、スリーブとパワー・ピストンで構成されているロータリ・バルブが行っている。
不適切
ロータ
(4)かじ取り感覚(ステアリング・ホイールにかかる反カ)は、路面抵抗が大きいときにトーション・バーが大きくねじれ、反力は大きく作用する。
適切
かじ取り感覚
パワー・ステアリングは軽く操舵できるので、ステアリング・ホイールに適度な手応え(反カ)が必要になる。
この手応えの感覚を得るために、パワー・ステアリングでは、トーション・バーのねじれを反力として利用しており、路面抵抗が大きいときには、トーション・バーも大きくねじれて反力が大きくなり、路面抵抗が小さいときには、ねじれ角も小さく、反力も小さく作用する。
よって答えは(4)