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令和8年3月実施2級ジーゼル問題5:ピストン及びピストン・リング

〔No. 5〕ジーゼル・エンジンに用いられているピストン及びピストン・リングに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)アルミニウム合金ピストンのうち、高けい素アルミニウム合金ピストンよりシリコンの含有量の多いものをローエックス・ピストンと呼んでいる。

 

(2)ピストン・スカート部に、グラファイトや二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を含む樹脂コーティングを施すのは、耐焼き付き性の向上やフリクション低減のためである。

 

(3)バレル・フェース型のピストン・リングは、しゅう動面が円弧状になっており、初期なじみの際の異常摩耗が少なく、シリンダ壁面との油膜を一定に保つことで、スカッフ現象を防止する。

 

(4)スティック現象とは、カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってピストン・リングが動かなくなる異常現象のことをいう。

 

 

解く

(1)アルミニウム合金ピストンのうち、高けい素アルミニウム合金ピストンよりシリコンの含有量の多いものをローエックス・ピストンと呼んでいる。

不適切

アルミニウム合金ピストンは,シリコンの含有量の多いものを高けい素アルミニウム合金ピストン,これより含有量が少ないものをローエックス・ピストンと呼んでいる。

 

(2)ピストン・スカート部に、グラファイトや二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を含む樹脂コーティングを施すのは、耐焼き付き性の向上やフリクション低減のためである。

適切

耐焼き付き性の向上やフリクション低減のため,スカート部にグラファイトや二硫化モリプデンなどの固体潤滑剤を含む樹脂コーティングを施したものもある

 

(3)バレル・フェース型のピストン・リングは、しゅう動面が円弧状になっており、初期なじみの際の異常摩耗が少なく、シリンダ壁面との油膜を一定に保つことで、スカッフ現象を防止する。

適切

バレル・フェース型

バレル・フェース型は,しゅう動面が円弧状になっており,初期なじみの際の異常摩耗が少なく,シリンダ壁面との汕膜を一定に保つので,後述のスカッフ現象を防止する。また,燃焼(膨張)行程及び圧縮行程では,図のように燃焼ガス圧力や圧縮圧力が,リングの上面と背面に加わるため,一層強くシリンダ壁面に密着して,ガス漏れや圧縮漏れを防ぐと共に,オイル上がりを防ぐ役目も果たしている。

なお,このリングは,一般にトップ・リングに用いられている。

(4)スティック現象とは、カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってピストン・リングが動かなくなる異常現象のことをいう。

適切

スティック現象

スティック現象とは,カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってリングが動かなくなることをいい,その結果,気密性や油かき性能が悪くなり,オイル上がりや出力低下を起こす。

 

 

よって答えは1