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ホイール及びタイヤに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1) タイヤの偏平率は,小さくするとタイヤの横剛性が高くなり車両の旋回性能が向上する。
(2) アルミニウム合金製ホイールの3ピース構造は,絞り又はプレス加工したインナ・リムとアウ夕・リムに,鋳造又は鍛造されたディスクをボルト・ナットで締め付け,更に溶接したものである。
(3) タイヤの走行音のうちスキール音は,タイヤのトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによって発生する。
(4) タイヤの転がり抵抗のうちタイヤの変形による抵抗は,速度及びタイヤの種類,構造,エア圧などの影響を受けるが,路面の状況の影響は受けない。
解く
(1) タイヤの偏平率は,小さくするとタイヤの横剛性が高くなり車両の旋回性能が向上する。
適切
◎タイヤの偏平率
偏平率(%)は、偏平比(断面高さ/断面幅)に100を乗じたもので、これを小さくするとタイヤの横剛性が高くなり、車両の旋回性能及び高速時の操縦性能が向上する。
偏平率を小さくするには、図のようにタイヤとホイールの組み合わせを替えることで行うが、タイヤの外径を変えないようにする必要がある。
なお、偏平率が小さくなるほど、タイヤのたわみ量が少なくなるので乗り心地が悪くなる。

(2) アルミニウム合金製ホイールの3ピース構造は,絞り又はプレス加工したインナ・リムとアウ夕・リムに,鋳造又は鍛造されたディスクをボルト・ナットで締め付け,更に溶接したものである。
適切
◎3ピース構造
3ピース構造は、図のように絞り又はプレス加工したインナ・リムとアウタ・リムに、鋳造又は鍛造されたディスクをボルト・ナットで締め付け、更に溶接したもので、一般にホイールのデザイン性に優れている。

(3) タイヤの走行音のうちスキール音は,タイヤのトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによって発生する。
適切
タイヤの走行音の種類
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走行音の種類 |
発生原因と音の様子 |
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パターン・ノイズ |
タイヤの溝の中の空気が、路面とタイヤの間で圧縮され、排出されるときに 出る音で、溝が1秒間に通過する数と同じ周波数の音からなる。 |
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スキール音 |
急発進、急制動、急旋回などのときに発する”キー"という鋭い音で、タイヤ のトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによっ て発生する。 |
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ロード・ノイズ |
荒れた路面などをタイヤが通過するときの振動による音で、路面に特殊な加 工がしてあるときには、パターン・ノイズのような音になる。 |
(4) タイヤの転がり抵抗のうちタイヤの変形による抵抗は,速度及びタイヤの種類,構造,エア圧などの影響を受けるが,路面の状況の影響は受けない。
不適切
◎タイヤの転がり抵抗
タイヤの転がり抵抗は、分類すると次のとおりである。
(イ)タイヤの変形による抵抗
タイヤは、回転するごとに路面により圧縮され、再び原形に戻ることを繰り返す。タイヤを構成するゴムやコードが完全な弾性体であれば、圧縮に要したエネルギーは原形に戻るときに完全に放出されるが、実際は弾力として放出されるエネルギーは一部分である。これがタイヤの変形による抵抗の原因であり、この抵抗は、一般にタイヤの転がり抵抗の中で最も大きく、路面の状況、速度及びタイヤの種類、構造、エア圧などの影響を受ける。
(ロ)タイヤと路面との摩擦による抵抗
タイヤは、路面との接触部で滑りを生じるため、摩擦による抵抗が発生する。この抵抗は、タイヤの転がり抵抗のうち、一般に5~10 %程度であるが、路面の状況やタイヤの構造、トレッド・パターンなどの影響を受ける。
(ハ)タイヤの回転に伴う空気抵抗
タイヤは、回転するごとに空気の抵抗を受ける。この抵抗は、一般にタイヤの転がり抵抗の中で最も小さい。
よって答えは(4)