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ブレーキに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1) ブレーキは,自動車の熱エネルギを運動エネルギに変えて制動する装置である。
(2) 停止距離とは,運転者がアクセル・ペダルから足を離したときから車両が停止するまでに車両が進んだ距離をいい,空走距離と制動距離を合わせたものをいう。
(3) ブレーキ液は,月日の経過により,含まれる水分量が多くなる性質がある。
(4) 制動距離とは,ブレーキが作用してから停止するまでに車両が進む距離をいう。
解く
(1) ブレーキは,自動車の熱エネルギを運動エネルギに変えて制動する装置である。
不適切
ブレーキ装置は、走行中の自動車を減速又は停止させる、あるいは、自動車の停止状態を保つために用いる装置である。
エンジンが、駆動力を得るために熱エネルギーを運動エネルギーに変える装置であるのに対し、ブレーキは、自動車の運動エネルギーを熱エネルギーに変える装置である。
(2) 停止距離とは,運転者がアクセル・ペダルから足を離したときから車両が停止するまでに車両が進んだ距離をいい,空走距離と制動距離を合わせたものをいう。
適切
危険を察知してから制動動作を開始するまでを反応時間といい、制動動作を開始してから実際にブレーキが作用するまでを空走時間、車両が進む距離を空走距離という。また、ブレーキが作用してから停止するまでに車両が進む距離を制動距離といい、前述した空走距離とこの制動距離を合わせたものを停止距離という。

(3) ブレーキ液は,月日の経過により,含まれる水分量が多くなる性質がある。
適切
◎べーパ・ロック現象
降坂時の連続的制動や連続走行して停止後の放置状態では、風による冷却効果が小さいため、ブレーキ液の温度が上昇する。ブレーキ液の温度が沸点を超えると、ブレーキ液が沸騰してブレーキの配管内及びホイール・シリンダなどに気泡が生じるため、規定の圧力を伝達できなくなり、ブレーキの効きが著しく悪くなる。この現象をベーパ・ロックという。
このべーパ・ロックを防ぐためには、降坂時のブレーキの連続使用や過度の使用を避けると共に、指定のブレーキ液を使用することが必要である。また、ブレーキ液の沸点は、ブレーキ液に含まれる水分の量に大きく左右され、水分が多いほど低下する。ブレーキ液は、月日が経つに連れて、含まれる水分量が多くなるため、ブレーキ液の性質を考慮すると、指定されている期間ごとに交換することが必要である。
(4) 制動距離とは,ブレーキが作用してから停止するまでに車両が進む距離をいう。
適切
ブレーキが作用してから停止するまでに車両が進む距離を制動距離

よって答えは(1)