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潤滑剤に用いられるグリースに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1) カルシウム石けんグリースは,マルチパーパス・グリースともいわれている。
(2) グリースは,常温では柔らかく,潤滑部が作動し始めると摩擦熱で徐々に固くなる。
(3) 石けん系のグリースには,ベントン・グリースやシリカゲル・グリースなどがある。
(4) リチウム石けんグリースは,耐熱性や機械的安定性が高い。
解く
(1) カルシウム石けんグリースは,マルチパーパス・グリースともいわれている。
不適切
◎カルシウム石けんグリース
カルシウム石けんグリースは、ウォータ・ポンプなどに用いられ、耐水性に優れていることが第一条件であり、また、冷却水の温度が高くなっても流失しないことも要求される。
◎リチウム石けんグリース
リチウム石けんグリースは、オルタネータのべアリングなどに使用され、耐熱性と機械的安定性が高く、高速回転に適した粘度の低い鉱物油を使用している。また、このグリースは、耐水性、耐寒性にも優れていることから、マルチバーバス・グリースともいわれている
(2) グリースは,常温では柔らかく,潤滑部が作動し始めると摩擦熱で徐々に固くなる。
不適切
◎グリース
グリースは、原料基油に増ちょう剤を混合して作ったもので、常温では半固体状であるが、潤滑部が作動し始めると摩擦熱で徐々に柔らかくなり、摩擦面に油膜をつくるなど潤滑油としての働きをし、作動が止まって常温になると再びもとの半固体状に戻る。
エンジンに使用されているグリースには、次のような種類のものがある。
(3) 石けん系のグリースには,ベントン・グリースやシリカゲル・グリースなどがある。
不適切
- ベントン・グリース:ベントナイト(粘土鉱物)を基にしたグリースで、耐熱性や耐水性に優れていて、電気機器や自動車部品などに使われることが多いよ。
- シリカゲル・グリース:シリカゲルを増ちょう剤に使ったグリースで、安定性が高く、広い温度範囲で使えるのが特徴。精密機器や高温環境でも使われることがあるんだ。
- 「ベントン・グリース」は実際には非石けん系のグリースとして分類されることが多い。ベントナイトを使ったグリースは、金属石けんを使わない「非石けん基グリース」の代表格。
「シリカゲル・グリース」も非石けん系に分類されることが多い。
(4) リチウム石けんグリースは,耐熱性や機械的安定性が高い。
適切
◎リチウム石けんグリース
リチウム石けんグリースは、オルタネータのべアリングなどに使用され、耐熱性と機械的安定性が高く、高速回転に適した粘度の低い鉱物油を使用している。また、このグリースは、耐水性、耐寒性にも優れていることから、マルチバーバス・グリースともいわれている
よって答えは(4)