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オルタネータの構成部品のうち,三相交流を整流する部品として,適切なものは次のうちどれか。
(1) ブラシ
(2) ステータ・コア
(3) トランジスタ
(4) レクチファイヤ(ダイオード)
解く
よって答えは(4)
◎ダイオードによる整流の原理
交流を直流に変換することを整流といい、その方法にはいろいろあるが、オルタネータの場合には、ダイオード(レクチファイヤ)を利用して整流する方法を用いている。ダイオードは、一方向には電流が流れやすいが、逆方向には流れにくい性質をもっている。
このような性質をもつダイオードを、図(1)のように発電装置の電気回路に組み込むと、負荷(R)に流れる電流は次のようになる。

まず、オルタネータのA端子がプラスで、E端がマイナスの電圧を発生していると、ダイオードには順方向(電流か流れる方向)に電圧が加わるので、負荷(R)には矢印の方向に電流が流れる。さらに、ロータが回転してA端子がマイナス、E端子がプラスの状態になると、ダイオードに加わる電圧は逆方向(電流か流れにくい方向)になるので、負荷(R)にはほとんと電流が流れない。したがって、負荷(R)には実線の矢印方向にのみ電流が流れることか分かる。このように、発生する交流の片側(一方向)だけしか取り出すことのできない整流方法を半波整流といい、図(2)のように交流波形の片側しか利用できないので効率のよい方法とはいえない。

そこで、効率を高めるために、図(1)のような回路にしてダイオードを4個使用すると、図(2) の実線のように無駄のない波形が得られる。このような整流方法を全波整流という。

実際のオルタネータでは、発生する三相交流を、左図のようにレクチファイヤ(ダイオード6個)を用いた全波整流回路を通すことによって、右図のように直流に近い電流を得るようにしている。
