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自動車整備士資格試験を解く

令和7年10月実施3級ガソリン問題16:オルタネータ(IC式ボルテージ・レギュレータ内蔵)

16

オルタネータ(IC式ボルテージ・レギュレータ内蔵)に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1) ステータは,ステータ・コア,ステータ・コイル,スリップ・リングなどで構成されている。

(2) オルタネータのICは,ロータ・コイルの断線は検出できない。

(3) ステータ・コイルに発生する誘導起電力の大きさは,ステータ・コイルの巻き数が多いほど小さくなる。

(4) ロータ・コアは,スリップ・リングを通してロータ・コイルに電流を流すことによって磁化される。        

 

 

解く

(1) ステータは,ステータ・コア,ステータ・コイル,スリップ・リングなどで構成されている。

不適切

ステータ

ステータは、図のようにステータ・コア、ステータ・コイルなどで構成され、ステータ・コアは薄い鉄板を重ねたもので、ロータ・コアと共に磁束の通路を形成している。ステータ・コアの内周にはスロット(溝)が設けられており、 こにステータ・コイルが巻かれている。

(2) オルタネータのICは,ロータ・コイルの断線は検出できない。

不適切

オルタネータの異常検出

過電圧、低電圧、ロータ・コイルの断線など充電系統に異常が生じた場合、ICが異常を検出し、チャーシ・ランプを点灯させることで運転者に異常を知らせている。また、B端子やS端子が外れた場合、チャージ・ランプの点灯の他に正常時の電圧制御とは異なる電圧の制御も行っている 。

 

(3) ステータ・コイルに発生する誘導起電力の大きさは,ステータ・コイルの巻き数が多いほど小さくなる。

不適切

オルタネータの起電力制御の原理

定負荷、定回転で使用するオルタネータであれは、自動的に出力を制御する装置は不要であるが、自動車用オルタネータのように回転速度や負荷が広範囲に、しかも、度々変化するものでは出力制御装置か必要である。

発電の原理からも分かるように、その起電力の大きさは、  

・磁力の強さ

導体の長さ(長いほど切る磁束数が増加する) :コイルの巻き数  

・磁石の回転速度

に比例して変化する。

 

(4) ロータ・コアは,スリップ・リングを通してロータ・コイルに電流を流すことによって磁化される。

適切

ロータ        

ロータは、図のようにロータ・コア、ロータ・コイル、スリップ・リング、シャフトなどで構成される回転部分で、スリップ・リングを通してロータ・コイルに電流を流すことによってロータ・コアが磁化される。

また、ロータの前後には、一般に一体化された冷却用ファンが取り付けられている。

よって答えは4