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令和6年10月実施2級二輪問題11:鉛バッテリ

11

鉛バッテリに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。

 

(1) バッテリの1セル当たりの起電力は,電解液の比重値が1.05~1.35の範囲内であれば,「0.85 +比重値」の計算式で概略を求めることができる。  

(2) 電解液の凍結温度は,電解液の比重が1.22 のときが最も低い。

(3) 充電されたバッテリの自己放電量は,電解液の比重及び温度が低いほど,又は不純物の混入量が少ないほど増加する。

(4) バッテリの容量は,電解液の比重・温度・量などに左右されるが,極板の寸法や枚数には左右されない。

 

 

解く

 

(1) バッテリの1セル当たりの起電力は,電解液の比重値が1.05~1.35の範囲内であれば,「0.85 +比重値」の計算式で概略を求めることができる。

適切

起電力と電解液比重

起電力は電解液の比重が高いほど大きくなる。電解液の比重値が1.050から1.350の範囲内での起電力は、 起比重に比例して図のように直線的に変化する 。

したがって、比重より次の計算式で起電力の概略を知ることができる(注1参照)

 

起電力≒0.850 (注2参照)十比重値

 

制御弁式バッテリは、比重測定ができないので、開路電圧にて、放電量を確認する。        

(注2)起電力と電解液比重は比例関係にあり、その数値の差が常に0.850であるため

 

(2) 電解液の凍結温度は,電解液の比重が1.22 のときが最も低い。

不適切

電解液の凍結温度

電解液の凍結温度は比重によって変化する。

図は電解液の凍結温度と比重の関係を示したものである。完全充電された状態に維持しておけば凍結することはまずないが、放電状態にして放置すると、寒冷地などでは凍結してバッテリを破損することがあるので注意する必要がある。

(3) 充電されたバッテリの自己放電量は,電解液の比重及び温度が低いほど,又は不純物の混入量が少ないほど増加する。

不適切

自己放電

充電されたパッテリは、放置状態にあるときでも種々の原因で自然に電気量が失われる。この現象を自己放電といい、自己放電量は電解液の比重及び温度が高いほど、又は不純物の混入量が多いほど増加する。

自己放電量は充電後の放電日数の経過と共に変化し充電直後に大きく、経過と共に少なくなる。図のように極板格子にカルシウム鉛合金を使用した制御弁式バッテリの自己放電量は、鉛ー低アンチモン合金を使用した開放式バッテリに比べて大幅に少ない。

(4) バッテリの容量は,電解液の比重・温度・量などに左右されるが,極板の寸法や枚数には左右されない。

不適切

容量を左右する要素

容量は次のものによって左右される  

・極板の寸法、形状及び枚数  

・電解液の比重、温度及び量

・セパレータの材料、形状及び寸法  

・組み立て構造

 

 

よって答えは1