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コンロッド・ベアリングに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1) ニードル・ローラ・ベアリングの材料は,耐摩耗性,耐衝撃性,耐食性,耐熱性にも優れることが要求されるため,一般に高炭素クロム鋼(軸受鋼) が用いられる。
(2) ニードル・ローラ・ベアリングは,分割式コンロッドに用いられ,小端部とピストン・ピンの間,大端部とクランク・ピンの間に組み込まれている。
(3) プレーン・ベアリングには,一般にトリメタル(三層メタル)が用いられ,アルミニウムの軽量化を生かし,その欠点であるなじみ性,埋没性の悪さなどを,鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金により補っている。
(4) プレーン・ベアリングのクラッシュ・ハイトが大き過ぎると,ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり熱伝導不良による焼き付きなどを起こす原因となる。
解く
(1) ニードル・ローラ・ベアリングの材料は,耐摩耗性,耐衝撃性,耐食性,耐熱性にも優れることが要求されるため,一般に高炭素クロム鋼(軸受鋼) が用いられる。
適切
◎二ードル・ローラ・べアリング
二ードル・ローラ・べアリングは、転がり軸受けに用いられるべアリングとしては、他のものより小型軽量であるため、コンロッド・べアリングのように軸受けの箇所が運動する所では、その慣性カかほとんど影響しないという利点かある。
材料としては、一般のべアリングと同様に硬くて負荷に耐えると共に、転がり疲れによる剥離寿命が長いこと、滑りに対する耐摩耗性のよいことか要求されるほか、エンジンのなかでも過酷な条件が強いられる箇所なので、耐衝撃性、耐食性、耐熱性にも優れていなければならない。そのため、一般に高炭素クロム鋼(軸受鋼)が用いられている
(2) ニードル・ローラ・ベアリングは,分割式コンロッドに用いられ,小端部とピストン・ピンの間,大端部とクランク・ピンの間に組み込まれている。
不適切
◎種類
二ードル・ローラ・べアリングは、図のように小さな針状の軸(ころ)から構成されており、一体式コンロッドの小端部とヒストン・ピンの間や一体式コンロッドの大端部とクランク・ピンの間に組み込まれて、べアリングとして用いられる。この場合、ラジアル方向と円周方向の隙間が適当な寸法範囲となるように、ころの直径と個数を考慮しピストン・ヒン及びクランク・ピンの外径とコンロッドの小端部及び大端部の内径が決められている。

(3) プレーン・ベアリングには,一般にトリメタル(三層メタル)が用いられ,アルミニウムの軽量化を生かし,その欠点であるなじみ性,埋没性の悪さなどを,鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金により補っている。
不適切
◎種類
プレーン・べアリングには、トリメタル及びアルミニウム合金メタルなどがあるが、二輸車用としては、一般にトリメタルが用いられている
トリメタル(三層メタル)は、銅に20~30%の鉛を加えた合金(ケルメット・メタル)を鋼製裏金に焼結し、その上に鉛と錫の合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたもので、ケルメット・メタルの機械的強度(耐疲労性、耐衝撃性など)を生かし、その欠点であるなじみ性、埋没性の悪さなどを、鉛と錫の合金又は鉛とインシウムの合金により補ったものである。
(4) プレーン・ベアリングのクラッシュ・ハイトが大き過ぎると,ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり熱伝導不良による焼き付きなどを起こす原因となる。
不適切
クラッシュ・ハイトとは、べアリングの締め代となるもので、クラッシュ・ハイトか大き過ぎると、べアリングにたわみが生じて局部的に荷重が掛かるので、べアリングの早期疲労や破損の原因となる。
逆にクラッシュ・ハイトが小さ過ぎると、コンロッドのキャップ・ボルトを締め付けてもべアリング・ハウジングとべアリングの裏金との密着か悪くなり熱伝導が不良となるので、焼き付きなどを起こす原因となる。
張りは、べアリングを組み付ける際、圧縮されるに連れてべアリングが内側に曲かり込むのを防止するため、すなわちハウシングに対して密着をよくするために必要である。
よって答えは(1)