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ピストン及びピストン・リングに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1) フラッタ現象は,ピストン・リング,ピストン及びシリンダ壁面との気密が損なわれ,ピストン・リングの慣性力による力より,ピストン・リングの上下面に作用する圧縮圧力が上回ると発生する。
(2) スカッフ現象は,オイルの不良や過度の荷重が加わったとき,あるいはオーバヒートした場合などに起こりやすい。
(3) スティック現象により,気密性や油かき性能が悪くなり,オイル上がりや出力低下を起こす。
(4) フラッタ現象により,ピストン・リングの機能が損なわれ,ガス漏れによるエンジンの出力不足,オイル消費量の増大,リング溝及びリング上下面の異常摩耗などが促進される。
解く
(1) フラッタ現象は,ピストン・リング,ピストン及びシリンダ壁面との気密が損なわれ,ピストン・リングの慣性力による力より,ピストン・リングの上下面に作用する圧縮圧力が上回ると発生する。
不適切
◎フラッタ現象
フラッタ現象とは、ピストン・リングがリング溝と密着せずにバタバタと浮き上がる現象をいい、ピストン・リング、ピストン及びシリンダ壁面との気密が損なわれ、ピストン・リングの上下面に作用する圧縮圧力によるカよりピストン・リングの慣性力が上回ると発生する。コンプレッション・リングやシリンダ壁面か摩耗した場合に起こりやすく、この現象は、ピストン・リングの拡張力が小さいほど、ピストン・リング幅が厚いほど、また、ピストン速度が速いほど起こりやすい。したがって、この現象が起きた場合には、ピストン・リングの機能が損なわれ、ガス漏れによるエンジンの出力不足、オイル消費量の増大、リング溝及びリング上下面の異常摩耗などが促進される。
なお、正常な場合のコンプレッション・リングは、リング固有の拡張力とリング内周面に働く燃焼圧力によって、シリンダ壁面に強く押し付けられている。
(2) スカッフ現象は,オイルの不良や過度の荷重が加わったとき,あるいはオーバヒートした場合などに起こりやすい。
適切
◎スカッフ現象
スカッフ現象とは、シリンダ壁面の油膜か切れてリングとシリンダ壁面が直接接触し、リングやシリンダの表面に引っかき傷ができることをいい、この現象は、オイルの不良や過度の荷重が加わったとき、あるいはオーバヒートした場合などに起こりやすい。
(3) スティック現象により,気密性や油かき性能が悪くなり,オイル上がりや出力低下を起こす。
適切
◎スティック現象
スティック現象とは、カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってリングが動かなくなることをいい、この結果、気密性や油かき性能が悪くなりオイル上がりや出力低下を起こす。
(4) フラッタ現象により,ピストン・リングの機能が損なわれ,ガス漏れによるエンジンの出力不足,オイル消費量の増大,リング溝及びリング上下面の異常摩耗などが促進される。
適切
フラッタ現象が起きた場合には、ピストン・リングの機能が損なわれ、ガス漏れによるエンジンの出力不足、オイル消費量の増大、リング溝及びリング上下面の異常摩耗などが促進される。
よって答えは(1)