〔NO. 27〕
ブレーキ装置に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)べーパ・ロックとは、ブレーキ液が沸騰することで配管、マスタ・シリンダ及びキャリパ内部などに気泡が生じ、規定の圧力を伝達できなくなり、ブレーキの効きが著しく悪くなる現象をいう。
(2)ブレーキ液は、走行期間が増すにつれて吸収された水分の割合が増加する性質があるため、その性質を考慮すると、指定されている期間ごとに交換することが必要である。
(3) アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)の構成部品のうちハイドロリック・ユニットは、車輪速センサからの信号により各車輪への液圧を制御している。
(4)フェードとは、パッドやブレーキ・ライニングが過熱して材質が一時的に変化し、摩擦係数が下がることによってブレーキの効きが悪くなる現象をいう。
解く
(1)べーパ・ロックとは、ブレーキ液が沸騰することで配管、マスタ・シリンダ及びキャリパ内部などに気泡が生じ、規定の圧力を伝達できなくなり、ブレーキの効きが著しく悪くなる現象をいう。
適切
◎べーパ・ロック現象
降坂時の連続的制動や連続走行して停止後の放置状態では、風による冷却効果が小さいためブレーキ液の温度が上昇する。ブレーキ液の温度か沸点を超えると、ブレーキ液が沸騰して配管及びマスタ・シリンダ、キャリパ内部などに気泡が生じるため、規定の圧力を伝達できなくなり、ブレーキの効きが著しく悪くなるこの現象をブレーキのべーパ・ロックという。
(2)ブレーキ液は、走行期間が増すにつれて吸収された水分の割合が増加する性質があるため、その性質を考慮すると、指定されている期間ごとに交換することが必要である。
適切
ブレーキ液の沸点は水分の吸収大きく左右され、水分が吸収されるほど低下する。ブレーキ液は、走行期間が増すにつれて、吸収された水分の割合が増加する性質がある。したがって、ブレーキ液の性質を考慮すると、指定されている期間ごとに交換することか必要である。
(3) アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)の構成部品のうちハイドロリック・ユニットは、車輪速センサからの信号により各車輪への液圧を制御している。
不適切
◎アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)
ABSは、急制動時や滑りやすい路面での制動時に車輪のスリップ状況を電気的に感知し、キャリパのピストンに掛かる液圧を減圧、増圧、保持させることにより、車輪のロックにより生じるスリップ(スキッド) を防止し、急制動時などの安定性と操舵性の確保を図るための電子制御システムである。
ABSは、図に示すように、前・後輪に装着されたロータ、車輪速センサ、各センサ、ECU、ECU からの信号により各車輪への液圧を制御するハイドロリック・ユニット及びABSウォーニング・ランプなどで構成されている。

(4)フェードとは、パッドやブレーキ・ライニングが過熱して材質が一時的に変化し、摩擦係数が下がることによってブレーキの効きが悪くなる現象をいう。
適切
ブレーキを頻繁に用いると、ブレーキ・パッド又はブレーキ・ライニングが過熱して材質か一時的に変化し、摩擦係数が下がるため、次第にプレーキの効きが悪くなる。また、ドラム式ブレーキでは、過熱のためブレーキ・ドラムが僅かなから膨張して、シューの当りが悪くなることも効きが悪くなる原因の一つである。このように、短時間内に繰り返し行う制動や降坂時の連続制動などの際に、過熱によりブレーキの効きが悪くなる現象をブレーキのフェードという。
よって答えは(3)