〔NO. 20〕
旋回性能に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)スリップ・アングルが小さく約5°以下の範囲では、コーナリング・フォースはスリップ・アングルに比例して増加する。
(2)旋回中に生じるサイド・フォースは、コーナリング・フォースとキャンバ・スラストを合わせたものである。
(3)キャンバ・アングルがある起点以上に大きくなると、キャンバ・スラストはそれ以上増加しなくなる。
(4)コーナリング・フォースは、常にタイヤの接地面の中心より進行方向前寄りに発生する。
解く
(1)スリップ・アングルが小さく約5°以下の範囲では、コーナリング・フォースはスリップ・アングルに比例して増加する。
適切
二輪車が旋回する場合、遠心力は速度の2乗に比例して増すのでそれに応じてスリップ・アングルも増し、コーナリング・フォースが増加して遠心力と釣り合うスリップ・アングルが小さく約 5°以下の範囲では、図のようにコーナリング・フォースはスリップ・アングルに比例して増加するので横滑りが少なくかじの効きはよいが、それ以上になると比例しなくなるのて徐々にかじの効きが悪くなり、10°以上にもなるとコーナリング・フォースは増さなくなり操舵機能が失われる。

(2)旋回中に生じるサイド・フォースは、コーナリング・フォースとキャンバ・スラストを合わせたものである。
適切
コーナリング・フォースは、タイヤの種類及び良否によって大きく左右され、特に摩耗状態、空気圧、リム幅なとによって影響される
以上述べたキャンパ・スラスト及ひコーナリング・フォースは、共にタイヤに横向きに働くところから両者の力を合わせて、サイド・フォースといい、旋回時はこれが遠心力と釣り合っている
(3)キャンバ・アングルがある起点以上に大きくなると、キャンバ・スラストはそれ以上増加しなくなる。
適切
図(3)は、キャンバ・アングルとキャンパ・スラストの関係を示したもので、キャンバ・アングルが小さいときはキャンパ・スラストはほほ比例して増加するが、キャンパ・アングルがある起点以上に大きくなるとキャンパ・スラストはそれ以上増加しなくなる。

(4)コーナリング・フォースは、常にタイヤの接地面の中心より進行方向前寄りに発生する。
不適切
旋回時のタイヤの接地部の状態は図のようになり、トレッドの中心線は矢印のように右に片寄るが、その片寄る量は後部で多くなるのでタイヤの変形による復元力も後部で大きくなる。

よって答えは(4)