〔NO. 2〕エンジン本体に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)シリンダには、アルミニウム合金で作られ、特殊鋳鉄のシリンダ・ライナ(スリーブとも呼ばれる)が圧入又は鋳込まれているものがある。
(2)水冷式エンジンのシリンダには、ウォータ・ジャケットと呼ばれる冷却水の通路が設けられている。
(3)シリンダ・ヘッドは、熱伝導性を高め冷却性をよくすることが要求されるため、一般に鋳鉄製のものが用いられている。
(4)シリンダ・ヘッドは、燃焼室の一部とインテーク・ポート、エキゾースト・ポートなどで形成され、バルブ・シート、バルブ・ガイドが設けられている。
解く
(1)シリンダには、アルミニウム合金で作られ、特殊鋳鉄のシリンダ・ライナ(スリーブとも呼ばれる)が圧入又は鋳込まれているものがある。
適切
◎シリンダ
シリンダは、アルミニウム合金で作られ、特殊鋳鉄のシリンダ・ライナ(スリーブとも呼ばれる)が圧入又は鋳込まれている。また、シリンダ・ライナの代わりにシリンダ壁面にめっき処理を行った軽量で冷却性に優れためっきシリンダもある。
(2)水冷式エンジンのシリンダには、ウォータ・ジャケットと呼ばれる冷却水の通路が設けられている。
適切
図のように、水冷式エンジンのシリンダには、ウォータ・ジャケットと呼ばれる冷却水の通路が設けられている。シリンダは、その中をピストンが気密を保ちなから往復運動を行い、熱エネルギーを機械エネルギーに変えて必要な動力を発生する装置の主体となる部分で、壁面はピストンのしゅう動による摩擦や摩耗を少なくするため精密に研磨仕上げされている。
(3)シリンダ・ヘッドは、熱伝導性を高め冷却性をよくすることが要求されるため、一般に鋳鉄製のものが用いられている。
不適切
◎シリンタ・ヘッド
シリンダ・ヘッドは、図のように 燃焼室の一部とインテーク・ポート、エキゾースト・ポートなどで形成され、バルブ・シート、バルブ・ガイトが設けられている。
(4)シリンダ・ヘッドは、燃焼室の一部とインテーク・ポート、エキゾースト・ポートなどで形成され、バルブ・シート、バルブ・ガイドが設けられている。
適切
シリンダ・ヘッドは、常に高温・高圧にさらされるため、熱伝導性を高め冷却性をよくすることが要求されるので一般にアルミニウム合金製のものが用いられている。
よって答えは（3）
