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令和7年10月実施2級ジーゼル問題10:コモンレール式高圧燃料噴射装置における吐出量制御式(バーチカル式)サプライ・ポンプの作動

〔No. 10〕

図に示すコモンレール式高圧燃料噴射装置における吐出量制御式(バーチカル式)サプライ・ポンプの作動について、吐出量制御バルブのON・OFFに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

(1)  Aは吸入行程であり、プランジャの下降行程では吐出量制御バルブはOFF (開)しており、吐出量制御バルブを経由して低圧の燃料が圧送部(プランジャ室)に吸入される。

(2)        Bは無圧送(プリストローク)行程であり、吐出量制御バルブがOFF (開)している間は、吸入した燃料は吐出量制御バルブを経て昇圧されることなくリターンされる。

(3)        Cは圧送行程であり、必要吐出量に見合ったタイミングで吐出量制御バルプがON (閉)すると、リターン通路が断たれプランジャ室内は減圧される。

(4) 吐出量制御バルブは、プランジャの上昇行程の途中において、バルブをOFF(開)からON(閉) に制御しサプライ・ポンプの吐出量を制御する。

         

 

解く

 

(1)  Aは吸入行程であり、プランジャの下降行程では吐出量制御バルブはOFF (開)しており、吐出量制御バルブを経由して低圧の燃料が圧送部(プランジャ室)に吸入される。

 

吸入行程

図のようにプランジャの下降行程では吐出量制御バルブはOFF(開)しており,吐出量制御バルブを経由して低圧の燃料が圧送部(プランジャ室)に吸入される。

適切

 

(2)        Bは無圧送(プリストローク)行程であり、吐出量制御バルブがOFF (開)している間は、吸入した燃料は吐出量制御バルブを経て昇圧されることなくリターンされる。

無圧送(プリストローク)行程

図のようにプランジャが上昇行程に入っても,吐出量制御バルブがOFF(開)している間は,吸入した燃料は吐出量制御バルブを経て昇圧されることなくリターンされる。

適切

(3)        Cは圧送行程であり、必要吐出量に見合ったタイミングで吐出量制御バルプがON (閉)すると、リターン通路が断たれプランジャ室内は減圧される。

圧送行程

図のように必要吐出量に見合ったタイミングで吐出量制御バルブがON(閉)すると,リターン通路が断たれプランジャ室内が昇圧される。

不適切

 

 

(4) 吐出量制御バルブは、プランジャの上昇行程の途中において、バルブをOFF(開)からON(閉) に制御しサプライ・ポンプの吐出量を制御する。

         

吐出量制御バルブ

吐出量制御式のサプライ・ポンプで用いられる吐出量制御バルブは,コモンレール内の圧力を調整するもので,サプライ・ポンプからの吐出量を吐出量制御バルブのON・OFFにより制御している。図は吐出量制御バルブの一例である。

適切

 

よって答えは3