〔No. 30〕
SRSエアバッグに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)エアバッグ・アセンブリの交換時は、必ず新品を使用し、他の車両で使用したものは絶対に使用しない。
(2)車両への衝撃の大きさが規定値を超えた場合に作動する構造となっている。
(3) ECUは、衝突時の衝撃を検出する「Gセンサ」と「判断/セーフィング・センサ」を内蔵している。
(4)エアバッグ・アセンブリの点検をするときは、誤作動を防止するため、抵抗測定は短時間で行う。
解く
(1)エアバッグ・アセンブリの交換時は、必ず新品を使用し、他の車両で使用したものは絶対に使用しない。
適切
・エアバッグ・アセンブリ交換時は、必す新品を使用すること。他の車両で使用されていたものは、絶対に使用しないこと。
(2)車両への衝撃の大きさが規定値を超えた場合に作動する構造となっている。
適切
◎SRSエアバッグ
SRSエアバッグは、規定値を超えた衝撃の前面衝突時に作動し、シート・ベルトと併用することにより、運転者及び助手席乗員の頭部などへの衝撃を緩和させるためのもので、シート・ベルトの補助拘束装置である。
(3) ECUは、衝突時の衝撃を検出する「Gセンサ」と「判断/セーフィング・センサ」を内蔵している。
適切
◎ECU
ECUは、衝突時の衝撃を検出するGセンサと判断/セーフィング・センサを内蔵しており、図のように、後述するインパクト・センサで検出した衝撃をもとに衝突の判定を行う衝突判定回路、エアバッグを展開させるためのインフレータを作動させる出力制御回路、そのほかに、バッテリの電圧低下や衝突時の電源故障に備える電源供給回路、故障を監視している故障診断回路などで構成されている。

(4)エアバッグ・アセンブリの点検をするときは、誤作動を防止するため、抵抗測定は短時間で行う。
不適切
・点検をするときに、エアバッグ・アセンブリの抵抗測定は絶対に行わない。行うと、エアバッグが誤作動するおそれがある。
よって答えは(4)