〔NO. 26〕
外部診断器(スキャン・ツール)に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)作業サポートは、本来の作動条件でなくてもアクチュエータを強制的に駆動することができ、機能点検などが容易に行える。
(2)外部診断器でダイアグノーシス・コードを確認すると、アルファベット、数字及び系統名などが表示されるため、異常箇所の絞り込みが容易になっている。
(3)フリーズ・フレーム・データを確認することで、ダイアグノーシス・コードを記憶した原因の究明が容易になる。
(4)データ・モニタとは、ECUにおけるセンサからの入力値やアクチュエータへの出力値などを複数表示することができ、それらを比較・確認することで迅速な点検・整備ができる。
解く
(1)作業サポートは、本来の作動条件でなくてもアクチュエータを強制的に駆動することができ、機能点検などが容易に行える。
不適切
◎アクティブ・テスト
外部診断器(スキャン・ツール)からECUに指令を出して、アクチュエータを任意に駆動及び停止ができる機能で、本来の作動条件でなくてもアクチュエータを強制的に駆動することができるため、アクチュェータの機能点検などが容易に行える。
【手順】
ⅰ)「アクテイブ・テスト」の項目を選択する。
ⅱ)画面に表示される操作方法に従い、駆動させたいアクチュエータ及びその駆動内容を選択し実行
ⅲ)必要に応じて同時に表示させるデータ・モニタを選択し、駆動時のデータ変化を確認する。
(2)外部診断器でダイアグノーシス・コードを確認すると、アルファベット、数字及び系統名などが表示されるため、異常箇所の絞り込みが容易になっている。
適切
外部診断器(スキャン・ツール)を用いてダイアグノーシス・コードを確認すると、表示例のようにアルファベット、数字及び系統名などが表示されるため、異常箇所の絞り込みが容易になっている。

(3)フリーズ・フレーム・データを確認することで、ダイアグノーシス・コードを記憶した原因の究明が容易になる。
適切
◎フリーズ・フレーム・データ
ECUがダイアグノーシス・コードを記憶した時点でのECUが記憶したデータ・モニタ値を表示することができ、ダイアグノーシス・コードを記憶した原因の究明が容易になる。
【手順】
ⅰ)「ダイアグノーシス・コードの点検」の項目を選択する。
ⅱ)画面に表示される操作方法に従い、確認したいフリーズ・フレーム・データが記憶されているダイアグノーシス・コードに該当する表示ボタンを選択し表示させる。
(4)データ・モニタとは、ECUにおけるセンサからの入力値やアクチュエータへの出力値などを複数表示することができ、それらを比較・確認することで迅速な点検・整備ができる。
適切
◎データ・モニタ
ECUにおけるセンサからの入力値やアクチュエータへの出力値などを複数表示することができ、それらを比較・確認することで迅速な点検・整備ができる。
【手順】
ⅰ)「データ・モニタ」の項目を選択する。
ⅱ)画面に表示される操作方法に従い、確認したいデータを表示させる。
ⅲ)必要に応じてグラフ表示などに切り替えてデータを確認する。
よって答えは(1)