〔NO. 25〕
タイヤに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1)スキール音とは、タイヤの溝の中の空気が、路面とタイヤの間で圧縮され、排出されるときに出る音をいう。
(2)タイヤ(ホイール付き)の一部が他の部分より重い場合、タイヤをゆっくり回転させると重い部分が下になって止まり、このときのアンバランスをダイナミック・アンバランスという。
(3)タイヤの偏平率を大きくすると、タイヤの横剛性が高くなり、車両の旋回性能が向上する。
(4)一般に寸法、剛性及び質量などすべてを含んだ広い意味でのタイヤの均一性(バランス性)をユニフォミティと呼ぶ。
解く
(1)スキール音とは、タイヤの溝の中の空気が、路面とタイヤの間で圧縮され、排出されるときに出る音をいう。
不適切
タイヤの走行音の種類
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走行音の種類 |
発生原因と音の様子 |
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パターン・ノイズ |
タイヤの溝の中の空気が、路面とタイヤの間で圧縮され、排出されるときに 出る音で、溝が1秒間に通過する数と同じ周波数の音からなる。 |
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急発進、急制動、急旋回などのときに発する”キー"という鋭い音で、タイヤ のトレッド部が路面に対してスリップして局部的に振動を起こすことによっ て発生する。 |
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ロード・ノイズ |
荒れた路面などをタイヤが通過するときの振動による音で、路面に特殊な加 工がしてあるときには、パターン・ノイズのような音になる。 |
(2)タイヤ(ホイール付き)の一部が他の部分より重い場合、タイヤをゆっくり回転させると重い部分が下になって止まり、このときのアンバランスをダイナミック・アンバランスという。
不適切
◎重量のアンバランスによる振動
(a)スタティック・アンバランス
タイヤ(ホイール付き)の一部が他の部分より重い場合、ゆっくり回転させると重い部分が下になって止まる。このアンバランスをスタティック・アンバランスといい、タイヤの回転中はこの部分に遠心力が余分に働き、タイヤが上下に振動する。
(b)ダイナミック・アンバランス
タイヤ(ホイール付き)にスタティック・アンバランスがない状態で、高速で回転させたときにタイヤが横振れを起こすことがある。このアンバランスをダイナミック・アンバランスといい、主としてシミー(注3参照)の原因になる。
(3)タイヤの偏平率を大きくすると、タイヤの横剛性が高くなり、車両の旋回性能が向上する。
不適切
◎タイヤの偏平率
偏平率(%)は、偏平比(断面高さ/断面幅)に100を乗じたもので、これを小さくするとタイヤの横剛性が高くなり、車両の旋回性能及び高速時の操縦性能が向上する。
偏平率を小さくするには、図のようにタイヤとホイールの組み合わせを替えることで行うが、タイヤの外径を変えないようにする必要がある。
なお、偏平率が小さくなるほど、タイヤのたわみ量が少なくなるので乗り心地が悪くなる。

(4)一般に寸法、剛性及び質量などすべてを含んだ広い意味でのタイヤの均一性(バランス性)をユニフォミティと呼ぶ。
適切
◎タイヤの振動
タイヤは、寸法、剛性(注1参照)及び質量など、ある程度の製造上のアンバランスは避けられず、これらが振動の原因になる。一般に寸法及び剛性、質量など全てを含んだ広い意味での均一性(バランス性)をユニフォミティと呼んでいる。
(注1)剛性とは、外力に対して形を変えまいとする弾性。
よって答えは(4)