〔No.4〕
電子制御装置に用いられるスロットル・ポジション・センサに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)スロットル・ボデーのスロットル・バルブと同軸上に取り付けられている。
(2)ホール素子式のスロットル・ポジション・センサは、スロットル・バルブ開度の検出にホール効果を用いて行っている。
(3)ホール素子に加わる磁束の密度が小さくなると、発生する起電力は大きくなる。
(4)センサ信号は、燃料噴射量、点火時期、アイドル回転速度などの制御に使用している。
解く
(1)スロットル・ボデーのスロットル・バルブと同軸上に取り付けられている。
適切
スロットル・ポジション・センサ
スロットル・ポジション・センサは、図のようにスロットル・ボデーのスロットル・バルブと同軸上に取り付けられており、スロットル・バルブの開度を電気信号として出力するもので、ECUが、この信号を燃料噴射量、点火時期、アイドル回転速度などの制御に使用している。

(2)ホール素子式のスロットル・ポジション・センサは、スロットル・バルブ開度の検出にホール効果を用いて行っている。
適切
センサの種類には、ホール素子式及び接点式があるが、
ここでは現在主流であるホール素子式のものについて説明する。
ホール素子式のスロットル・ポジション・センサは、スロットル・バルブ開度の検出にホール効果を用いて行っている。
ホール効果とは、図のようにホール素子に流れている電流に対して、垂直方向に磁束を加えると、電流と磁束の両方に直交する方向に起電力が発生する現象であり、この加える磁束の密度が大きくなると発生する起電力も大きくなる。このホール効果を利用しスロットル・バルブ開度を検出している。

(3)ホール素子に加わる磁束の密度が小さくなると、発生する起電力は大きくなる。
不適切
加える磁束の密度が大きくなると発生する起電力も大きくなる。
(4)センサ信号は、燃料噴射量、点火時期、アイドル回転速度などの制御に使用している。
適切
ECUが、この信号を燃料噴射量、点火時期、アイドル回転速度などの制御に使用している。
よって答えは(3)