34.自動車の材料に用いられる鉄鋼に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
(1)普通鋼は、一般に炭素鋼と呼ばれ、軟鋼と硬鋼に分類され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。
(2)合金鋳鉄は、炭素鋼にクロム、モリプデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えて強度や耐摩耗性などを向上させたものである。
(3)普通鋳鉄は、熱間圧延鋼板を更に常温で圧延し薄板にしたものである。
(4)球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化させるためにマグネシウムなどの金属を少量加えて強度や耐摩耗性などを向上させたものである。
解く
(1)普通鋼は、一般に炭素鋼と呼ばれ、軟鋼と硬鋼に分類され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。
普通鋼は、一般に炭素鋼と呼ばれ、軟鋼と硬鋼に分類される。
軟鋼は硬鋼より炭素を含む量が少ないため、軟らかくて粘り強く、延性(細く引き延ばすことができる性質)及び展性(薄く広げることができる性質)に優れており、硬鋼は軟鋼より硬くて強い反面、延性及び展性は劣っている。
(2)合金鋳鉄は、炭素鋼にクロム、モリプデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えて強度や耐摩耗性などを向上させたものである。
合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリプデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えて強度や耐摩耗性などを向上させたものである。
(3)普通鋳鉄は、熱間圧延鋼板を更に常温で圧延し薄板にしたものである。
熱間圧延鋼板は、鋼材を熱した状態で圧延したもので、図(1)のフレーム、ディスク・ホイールなどに使用される。
冷間圧延鋼板は、熱間圧延鋼板を史に常温で圧延し薄板にしたものである。これらは、表面が平滑で強度が高くなる一方、伸びが減少するため、通常は圧延後に焼きなまし処理などを行い、伸び特性を向上させている。また、図(2)に示したボデーなどは、軽量化(薄板化)のためにマンガンなどを少量添加して、引っ張り強度を向上させている。これを高張カ鋼板という。
普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、図の部品などに使用されている。

(4)球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化させるためにマグネシウムなどの金属を少量加えて強度や耐摩耗性などを向上させたものである。
球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化させるためにマグネシウムなどの金属を少量加えて強度や耐摩耗性などを向上させたものである。
よって答えは(4)